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ここまでのCover Photo:金剛萱山頂から四ツ又山・鹿岳・物語山を一直線に見る。
鹿岳から右手に帯びる尾根の最高点は落沢岳。右奥の雲の中に浅間山。中央奥の目立つ三角形は日暮山?
1 Dec 2025
鹿沼のかまど倉へ。
山頂直下の南面に、山名の由来となっている麓からでも分かるほどの大洞窟を開ける山。まずはその”かまど”を見上げてから登りたいと、随想舎”栃木の山150”でガイドされている板荷駅からの往復ではなく、30年も前の発行である山と渓谷社”ハイグレードハイキング”の記述を参考に南麓の引田橋から。
現地についてみると、想定外に案内が充実。数年前に有志の方が地主の了解を得て登山道を整備されたらしい(”ハイグレードハイキング”での案内とは「大岩」に到着後の行程が異なる模様)。驚いたことに山頂直下の大洞窟にも登路が開かれている。脇道になるが行ってみたところ、洞窟入口は落石が散乱し岩屑が登山道を覆いだしていた。いつ何が落ちてくるか、とにかく怖い。入り口なのに見上げればオーバーハングした巨大な岩天井が頭上に。大迫力に怖がりながら洞窟の奥へ。額縁のようになった先に眺める隣の二股山はじつに絵になっていた。
洞窟の奥から入口への戻りは登り以上に緊張した。ロープは設置されているもののクライミング用ではなく細いトラロープ。体重をかけるなどありえない。ホールドが多いわけでもないので、斜度はそれほどではないがスリップには注意。
大洞窟から山頂へは岩壁を回り込むように登っていく。板荷駅への下りでも頂稜が急激に落ち込んでいることから察せられるが、この山は二股山同様にじつは山頂部が岩塔の山なのだと。その板荷駅への下りは予想外に分かりづらい。頂稜を真っすぐ行くと崖の先端に出てしまったり(実際には先端手前を左に下る)、稜線から斜面を下りだしてからススキの藪に突入するところなどはホントにこれでいいのかと思ったり。道標がないか、あっても目立たないのでGPSも参考にしながら下ったが、引田橋からのほうが分かりやすかった。(分かりやすくしすぎという主旨の指摘もあるそうな)
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