TUZIE-辻永クラフト工房
レザークラフト担当者のための
基礎の基礎から

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09:金具をつける


(このページの内容は、革物作り入門の金具付けのページを元に作っています。)

【金具を取り付ける時の工具】
   金具を取り付ける時の工具をいくつか紹介します。
  1. 左側の2本は、2本でひと組のホック打ちです。
  2. 隣のカップのある鉄の台は、金具を取り付ける時の台です。カップが一つだけの丸い台もあります。写真の台でほとんど間に合いますが、打ち台は何種類か持ってると便利な時があるかもしれません。
  3. 台の右隣はジャンパーホック打ちです。オスメス兼用です。
  4. 右端の丸い台と打ち棒は、ハトメリング用です。


【ホックの取り付け方】
 ホック打ち具はオスメスそれぞれ専用の打ち棒があります。写真では左側がオス金具用で、右側がメス金具用です。
 革の金具見本は左側がオス、右側がメスです。革の一番上が下穴、2番目がそれぞれの金具ひと組、3・4段目が取り付けた金具の表裏です。
 金具の大きさは小・中・大の3種類が一般的です。

「下穴のハトメ抜きサイズ」
 ホック小・中・・・オス側:8号  メス側:15号
 ホック大・・・・・・オス側:10号 メス側:18号

「打ち棒のサイズ」
 小・中は兼用の打ち具を使うことができます。大は専用です。

「打つ時の注意」
 メス金具のバネは縦に(横に?)2本入っているので、打ち棒に向きがあります。金具と打ち棒を見比べて使ってください。金具の丸みがつぶれないように、打ち台の適当な大きさのカップを使います。メス金具はあまり強く叩きすぎないようにしてください。
 オス金具は、打ち棒の穴に合わせるだけです。こちらはやや強めに叩いても大丈夫ですが、強く叩きすぎるのはやはり良くはありません。打ち台は裏の平らな面を使います。


【ジャンパードットボタンの取り付け方】
 ジャンパードットボタンあるいはジャンパーホックという名称で紹介されている金具です。打ち棒はオスメス兼用です。
 最初に紹介したバネホックは2本の細いバネで留まるようになっていますが、ジャンパードットはもっと太いリング上のバネが入っているので、金具が強く留まります。
 写真の金具の並び方は、ホックの例と同じです。金具は小・大の2種類が一般的です。

「下穴のハトメ抜きサイズ」
 オスもメスも同じ大きさの下穴で良いと思います。
 小:10号   大:12号

「打ち棒のサイズ」
 小と大それぞれ専用の打ち棒があります。


【カシメの取り付け方】
 カシメは、大きさが何種類かあります。それぞれ両面キャップ型と片面キャップ型があり、足の長さの長短があります。写真では左側が両面カシメで、右側が片面カシメです。

「下穴のハトメ抜きサイズ」
 小:8号   中:10号   大:12号

「打ち棒のサイズ」
 それぞれのサイズのカシメ金具に対して、専用の大きさの打ち棒があります。


【ハトメリングの取り付け方】
 ハトメリングは、専用の台と打ち具のセットが、それぞれの大きさ用に作られていて、リングをきれいに取り付けることができます。

「下穴のハトメ抜きサイズ」
 #300:15号   #500:20号   #23:30号
 #28 :40号
 革が伸びると金具がはずれることがあるので、穴はきつめが良いと思います。革の質や厚さも考慮して、ご自分のハトメ抜きで試してください。

「打ち棒のサイズ」
 それぞれのサイズに台と打ち棒の専用品があります。



 取り付けの時は打ち棒を木槌で叩いて金具を取り付けます。木槌を使うと、打ち棒を痛めることがありません。木槌の重さによって、作業性も変わってきますので、適切な道具を選んでください。木槌の他に、樹脂製のハンマーでも良いでしょう。

 また、プレス式の金具付け器も有用な道具です。それぞれの金具に合わせて、専用のコマを購入する必要があるので、ある程度の費用はかかりますが、作業が安定してできますし、学校に1台あると長年使用することができます。



ハンドプレス式の金具付け器です。
ハンドルに付いている革紐と木の土台は私が付けた物です。
コマは別売りです。



 金具のサイズの大・中・小などは、販売業者がそれぞれに決めているので、同じ呼び名称のサイズの金具が、必ずしも同じ大きさであるとは限りません。

 このページで紹介している以外にも、様々な金具があります。飾り用の金具などは、作業学習の現場では、コストの問題で使うことができないことも少なくありませんが、比較的安価な金具でも装飾効果の高い物がありますので、飾り金具の検討もしてみてください。


飾り金具一つで、印象がずいぶん変わります。




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