
この画像は、小学校で手縫いを実施した時のものです。固定具で、しっかりと固定することによって、作業が楽にできるようになります。
手縫いは、ある決まった糸の通し方をすると綺麗な縫い目になりますので、作業を覚えるのが得意な生徒さんが正しい作業をマスターすれば、安定した結果が得られると思います。
実際に結果を見るまでは、大人にとっても覚えにくい面のある手縫いができるかどうか半信半疑だったのですが、生徒さんが革の作業にしっかりと取り組み、教える先生の様々な工夫もあって、たいへん優れた作業ができる実例となりました。
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これは、小さな印鑑入れ程度のサイズのケースですが、手縫いで仕立てられたものです。いい感じに仕上がっていると思います。
手縫いは、低コストでできる仕立て法なので、予算の少ない作業学習の現場にとっても、有効な時があると思います。また、バザーなどでの販売の機会にも、販売商品の幅が広がる可能性があります。
誰にでもできるという技術では無いかもしれませんが、練習するうちにマスターできることもありますので、何度か挑戦する機会を作ってみるのも良いかもしれません。
もちろん、教える側が手縫いの工程を理解しておかなくてはなりませんが、最低限の操作については、それほど難しくなく覚えることができると思います。
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これは、巾着型のバッグですが、やはり小学生が手縫いで作ったものです。ソフトな素材で作られています。手縫いの基本は変わりませんので、この様な作品作りまで発展させることもできます。
教える先生が一度作ってみて工程を覚え、またご家庭の方の予算への理解などもあってのことだと思いますが、様々な可能性が感じられる作品でした。
この様なソフトな素材は、手縫いの下穴が分かりにくくなってしまうので、決して縫いやすい物ではないのですが、しっかりと仕立てられました。
ある程度の道具や、作業者と教える側の力が必要になるものですが、可能性がある時にはぜひ手縫いにも取り組んでいただきたいと思います。製作できる物の幅が、ぐんと広がるのではないでしょうか。
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