やよいさんは初登場が昨年6月。 その後続々出題し、本作が7作目。 もう、すっかり常連になりました。
やよいさんの作品は桂香歩(と)を活用したものが多く、本作ではと金軍団の大活躍を見ることができます。
玉は広そうですが、良く見ると2枚の角がしっかりガードしていて、玉は盤の右上方向しか動けません。
まずはと金軍団の1回目の行進。
68と、66玉、57と右、55玉、46と右、44玉、35と右、33玉、24と右、32玉、
ここで折り返し、2回目の行進が始まります。
33歩、43玉、
34と右、54玉、45と右、65玉、56と右、76玉、67と右、87玉、78と右、97玉、
再び折り返し、3回目の行進。
88と、86玉、77と右、75玉、66と右、64玉、55と右、53玉、44と右 まで31手
ついに追い詰め、とどめをさしました。
- 作者:
- くるくるNo.18を眺めていたところ、玉を往復させられそうに見えましたのでさっそく作図、何とか1往復半(厳密には「往復」ではありませんが…)させることに成功しました。「槍襖のと金版」といった印象です。
くるくるNo.18の解説で「この型は金知恵の輪みたいに往復できないので、発展させるのは難しそうですね。」と書いたのですが、やよいさんは筋をずらすことで、3回も繰り返すことに成功しました。
折り返しがシンプルで、純粋に趣向手順を楽しめるのがいいですね。
筋をずらさないで、純粋に往復させる作品としては、ドうえもんさんの記録展示室No.17(全手順斜め移動の当時の長手数記録作)があります。 あわせてご鑑賞ください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 市橋宗士さん:
- 「と」金の階段がずれていくのは、何と表現してよいのか、まるでエスカレーターで階上へ行くようだ。
- やきのりさん:
- あれれ角は壁だったのか。銀を動かすことばかり考えていましたが、と金のさざなみ。
- ronさん:
- 隊列を乱さずに迫ってくると金。まさに訓練された「と金軍団」ですね。
- 大森常一さん:
- 浜辺に打ち寄せる波と戯れる王様。
- 長谷繁蔵さん:
- もう一度下に戻る所良し
- きたさん:
- 3回ずつと金が寄るのがいいですね
- やぶいりさん:
- 受方変化は1箇所、惜しい。
- 嵐田保夫さん:
- つ…潰される。
- 鈴木康夫さん:
- 角の利きで玉の可動範囲を制限しての斜め追いは良く有りますが、その角を取らせることで趣向の繰り返し回数を増やすのは斬新だと思います。
- 三輪勝昭さん:
- 図面を見ながら暗算で解きました。
ちなみに図面を見ずに暗算では無理。
行きも帰りもと金を寄せて行けば良いのは面白い。
- 池田俊哉さん:
- 玉の斜め一往復半と言ってもと金はただ横に動いて行くだけ、という対比がユーモラス
- タクさん:
- 通り道がひとつずつずれて斜めの一往復半、心地よい作品でした。
- S.Kimuraさん:
- と金をもう一路寄せたかったですね
- 隅の老人Bさん:
- 浜辺にさざなみ。津波はもう御免ですよ。
- 中澤照夫さん:
- 押し寄せると金の波。
- DD++さん:
- 88とのところで88銀として迷宮入りしかけました。と金を寄っても右上足りたのか……。
- 占魚亭さん:
- 忍び寄ると金。
- やまかんさん:
- 恐ろしいと金群が押し寄せる。
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