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詰将棋おもちゃ箱 − くるくるおもちゃ箱 くるくる展示室 No.89 金少桂さん |
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記録展示室で活躍している金少桂さん、くるくる展示室にも進出。 実は本作も記録作からのくるくる化です。
12歩、同玉、13歩、21玉、 22歩、同玉、23歩、31玉、 変化はたくさんありますが、一つの筋で歩を2枚ずつ使わせないと早く詰むようになっています。 例えば、12歩、21玉、22歩、31玉、32歩、41玉、42歩、51玉、52歩、61玉、62歩、71玉のように横に逃げると、72歩、同玉、84桂以下。 この72歩を打たせないために12枚の歩を六つの筋で全部使わせるわけですね。 最初の歩打だけは21玉と逃げても22歩、12玉、13歩、22玉で同じことになります。 これが出題のことばにあった変同(作意手順と同手数の変化)です。次の22歩に31玉は、32歩、22玉では23金、21玉、12歩成まで。 以下は取るしかありません。 32歩、同玉、33歩、41玉、 42歩、同玉、43歩、51玉、 52歩、同玉、53歩、61玉、 62歩、同玉、63歩、71玉、 もう歩はないので72歩とは叩けない。 83桂として局面の打開をはかります。 83桂、72玉、82金、61玉、71桂成、51玉、 この形。 図巧6番「朝霧」を思い出した人もいるかもしれません。 くるくるNo.90をごらんください。 あとは最後まで朝霧趣向を楽しみましょう。 62歩成、同玉、72金、51玉、61成桂、41玉、 52歩成、同玉、62金、41玉、51成桂、31玉、 42歩成、同玉、52金、31玉、41成桂、21玉、 32歩成、同玉、42金、21玉、31成桂、11玉、 22歩成、同玉、32金、11玉、21成桂(金) まで59手 簡潔な初形から歩連打で左に、折り返して朝霧趣向で右に戻って還元玉での詰上り。 くるくるにぴったりの軽快な趣向詰でした。 この歩連打と朝霧の組み合わせ、データベースで調べてみたところ、作例があることがわかりました。 詰パラ1987年6月号デパートの萬代亮一さんの作品。 金少桂さんの作品は折り返しの桂3枚の配置が絶妙で、くるくるとして存在価値があるとみて出題しましたが、基本的な構成は萬代さんの作品と同じ。 萬代亮一さんの作品も合わせてご鑑賞ください。 |
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
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くるくる展示室No.89 解答:12名 全員正解(下記) 嵐田保夫さん 稲葉上さん S.Kimuraさん 小野寺さん くまさん 当選者は、展示室で発表しています。 |