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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.44 金少桂さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
出題時のコメント:
二つの記録を更新 40手台

二つの記録とは・・・
一つは図面で分かる、持駒の最多枚数記録です。 角角金金桂香歩18の24枚
もう一つは全着手駒打ちの長手数記録47手

この条件は余詰の可能性が高くなる記録で、本作も再三の余詰に苦戦しましたが、ぎりぎりの配置で見事に完成しました。

入玉されては詰みそうにないので、序盤はいかに玉を追いもどすかが課題。
角2枚を捨てながら27桂、15金と押さえることで、追いもどしに成功します。

  14角、同玉、15歩、同玉、27桂、25玉、14角、同玉、
  15金、13玉、14歩、22玉、

ここからは一転して楽しい趣向詰。 歩捨て歩打ちで左に送ります。
この趣向は持駒歩18枚の作品などでよく見られる趣向で、効率よく歩を消費できます。
はじめての登場は山中龍雄さんの七歩連合 (近代将棋1968年6月)でしょうか。

  23歩、31玉、
  32歩、同玉、33歩、41玉、
  42歩、同玉、43歩、51玉、
  52歩、同玉、53歩、61玉、
  62歩、同玉、63歩、71玉、
  72歩、同玉、73歩、81玉、

続いて歩の連捨て趣向。最後は香打で収束します。

  72金、92玉、
  93歩、同玉、94歩、同玉、95歩、同玉、96歩、同玉、97歩、同玉、
  98香 まで47手

趣向は既存のものですが、効率よく歩を消費し、序の追いもどしで6枚の駒を使ったのが記録につながりました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

嵐田保夫さん:
全駒配置で持駒の歩18枚全部を見事に使い切りましたね。
香箱さん:
歩を使える展開に持ち込む。攻め方全着手「打」+受け方全着手玉の最長手数?
長谷繁蔵さん:
角合角合じゃなかった。香は残しておく。
中澤照夫さん:
攻め方全着手打ち駒、玉方全着手同玉、の最長手数か。
大森常一さん:
玉を3六に出させない攻防に見ごたえがありました。あとは単なる追い詰めで手数が長いだけ。何かの記録なんでょうが未熟な私には分かりません。

全着手駒打ち最長と、持駒最多の記録でした。

凡骨生さん:
筋に入れば歩の軽打が楽しい作。ところでPNは何と読むの?

そういわれると・・・ 何と読むのでしょう。

稲葉上さん:
新記録は何でしょう? 歩の12連打に歩打ち18回?
9手目までが厄介でした。
渡辺さん:
持駒最多記録と何でしょうか? 持駒全部並べるだけで47手必要なので作意手順に駒を取る手はなし、移動する手はあっても1手まで、という大ヒントがあるのに解けない。

序が難しいですね。

鈴木康夫さん:
読まずに解答に挑戦、持駒最多、全着手打の記録と予想して収束は歩連打で香打まで、それなら場所は98。

見事な推理! 正解です。

隅の老人Bさん:
新記録は、持駒の数?
歩18枚を上手に消化、くる展でもOK?

序を省いて配置をすっきりさせれば・・・

S.Kimuraさん:
何の記録かは分かりませんでしたが,18枚の歩を打ちまくるのは気分爽快です.

この作品を見た現在の記録作の作者、本間晨一さんが、 「今月の展示室で、金少桂さんに記録を破られたようですので、小生の作品を改良しました。」 ということで、持駒24枚、全着手駒打47手のタイ記録作品に改良されました。 あわせてご鑑賞ください。


記録展示室No.44 解答:11名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  大森常一さん
  香箱さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  躑躅さん
  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。