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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.127 eureka

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
秋の大三角? 30手台

記録展示室No.127 eureka

本作もまた、飛角図式のランダム生成 を活用して創作した作品です。 持駒なしの龍馬図式(正龍馬図式)の長手数記録を調べたら、25手と比較的短かったので、 これの更新を狙って20手以上の正龍馬図式を条件にランダム生成しました。 生成された図は本図の4手目の局面で29手、 TETSUが4手逆算して正龍馬図式の長手数記録作品(33手)になりました。

79龍の配置は自由度がありますが、星空をイメージして詰方の龍馬が三角形になるように配置しました。 ちなみに冬の大三角、夏の大三角は有名ですが、秋の大三角と呼ばれる星はないようです。

初手は21龍では33玉で続きそうにないので、29龍とこちらの龍を活用。 32玉と逃げたいところ、いったん33玉が好手。 24龍、32玉、21龍上となれば、単に32玉より2手稼げているのがわかります。 24龍に43玉は41龍以下、42玉は62龍以下です。

  29龍、33玉、24龍、32玉、21龍上、43玉、

21龍上に42玉は41龍左以下、33玉と戻るのも31龍左以下いずれも簡単なので43玉。

これに対して73龍、54玉に51龍とか53龍といきたくなるところ、 74龍とぼんやり引くのが気づきにくい好手。 ここでの合駒が本作最大の山場です。

  73龍、54玉、74龍64金合

64歩合のような弱い合駒では、51龍、43玉、41龍、33玉、63龍、22玉、11馬まで。 この順を防げるのは金合か銀合です。 64銀合には、51龍、43玉、63龍、53歩合、同龍、同銀、同龍、32玉と攻めて、23銀以下29手。 53桂合は32玉のとき24桂があって25手。 最長33手の64金合が正解です。

  51龍、43玉、53龍、32玉、72龍、21玉、

23龍で簡単かと思うと22歩合で逃れ。 66馬が良く利いています。 そこで51龍と横から王手。

  51龍、31歩合、同龍、同玉、53馬、21玉、43馬、11玉、

66馬の利きを避けて53馬と左から迫ります。 ここまで来れば、あとは追い詰めです。

  61龍、12玉、21龍、13玉、14歩、同玉、25馬、13玉、
  24馬 まで33手

大駒3枚の攻めで、簡単に詰むようにも見えますが、66馬の守りと64金合の強防で33手もかかるとはびっくり。

正龍馬図式には、参考記録として摩利支天さんの 「冬の散歩道」を2手逆算する案(43手)もあるので、 まだまだ記録更新の可能性がありそうですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
純正龍馬図式の最長手順? 玉方6六馬の配置が手順の限定によく利いている。
占魚亭さん:
35馬を軸に二枚竜で網を絞る。 意外とやさしくて驚きました。
鈴木彊さん:
広い空間で攻め難い印象であったが意外と攻め易いところがあった。
合駒の選択が考え所。最後に成桂を捨て13馬と入る手があった。

10手目64銀合で、51龍、43玉、63龍、53桂合、52龍引以下35手の変別解でした。
金合順も読んでいると思われるので、正解扱いとします。

原田雄二さん:
9手目74龍、10手目64金合が難しかった。
S.Kimuraさん:
分からない何手かだけを柿木将棋に教えてもらいながら解きました.
35の馬の利きが強く,玉が逃げる範囲が意外と狭かったので,最後までたどり着くことができました.
津久井康雄さん:
7月の飛角図式で大苦戦したので身構えましたが、変化・紛れとも少なくホッとしました。
小山邦明さん:
正龍馬図式の最長手数の大幅更新。 龍の王手に対して、どこに逃げたり合駒をするのが最善かを考えるのが大変でした。
おかもとさん:
こういった記録作はユーレカちゃんにおまかせ! って感じですね。
シロイヌさん:
玉がふらふらと進むのをうまく追撃。
池田俊哉さん:
純龍馬図式の最長手数か。 66馬の守備力はすごく龍馬三枚でも簡単には寄せきらない。 包むように攻めるのがポイント
嵐田保夫さん:
ウーン、入りが煩雑でおまけに7四龍が中々見えず(苦笑)大苦戦。

10手目64銀合の29手解。 74龍が見えたのに惜しかった。


記録展示室No.127 解答:11名 正解10名(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  シロイヌさん  鈴木彊さん  占魚亭さん  津久井康雄さん
  原田雄二さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。