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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.128 吉田京平さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
と金の海を龍が舞う 50手台

記録展示室No.128 吉田京平

本作は、盤面と金18枚のと一色図式の長手数作品(59手)です。 これまでの記録は駒場和男さん「ながれぼし」の57手で、2手更新しました。 ただし、「ながれぼし」は持駒なしなので、現在はありませんが「正と一色図式」の項目を作れば、その記録になります。

本作は持駒飛で、この飛が龍になって 「と金の海を龍が舞う」 龍追い作品です。 と金のみで、その舞台をうまく構成しているわけですね。 では、手順を見ていきましょう。

  41飛、62玉、53と、同玉、42飛成、54玉、

まずは龍を作って、ここから龍追いが始まります。

  44龍、65玉、64龍、76玉、75龍、87玉、86龍、78玉、

ここで折り返し。 反転型の龍追いです。

  79龍、77玉、88龍、76玉、86龍、65玉、75龍、54玉、
  64龍、45玉、44龍、36玉、35龍、47玉、

右側でもここで折り返しますが、38龍で歩を入手できます。 さて、どこで使うのでしょうか

  38龍、46玉、37龍、45玉、35龍、54玉、44龍、65玉、
  64龍、76玉、75龍、87玉、86龍、78玉、

また、折り返し。

  79龍、77玉、88龍、76玉、86龍、65玉、75龍、54玉、
  64龍、45玉、44龍、36玉、

36玉のとき、前回と同じく35龍、47玉では元に戻ってしまいます。 ここが取った歩のつかいどころ。

  37歩、26玉、35龍、16玉、25龍 まで59手

龍追い2往復で、と一色図式の長手数記録となりました。

山路大輔作

ところで、実は2018年の年賀詰の中にも59手のと一色図式がありました。
2018年年賀詰展示室32の山路大輔さんの作品。
作者のTwitterに掲載された年賀詰で年賀詰展示室にもご投稿いただいたのですが、 年賀詰展示室は手順を掲載せず未発表扱いなので、記録作としては登録していませんでした。

吉田作の出題をきっかけに山路さんに連絡をとったところ、手順公開をご了解いただきましたので、 吉田作とあわせて今回、と一色図式の長手数記録として登録しました。

なお、次回の年賀詰展示室からは手順(棋譜ファイル)付きの掲載も可能としますので、 ご希望の方はその旨書いて手順(できれば棋譜ファイルで)も付けてご連絡ください。 ほかに発表予定がない年賀詰は2019年年賀詰展示室発表として扱えるようになります。 鑑賞する人にも便利になるので、お気に入り投票にも有利かもしれませんね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
龍で追いかけ回す内に1歩を入手して自然に詰む。 これで最長手順達成とはアイデアの勝利。
原田雄二さん:
と金図式でしょうか。まさしく、と金の海を龍が舞います。
占魚亭さん:
これ以上、手を延ばすのは無理?
長谷繁蔵さん:
最後はアッサリ。 中の島はそのままでした。
S.Kimuraさん:
と金の海をもう少し舞っていたい気がしましたが,と金だけでは,これ以上は難しいでしょうか.
津久井康雄さん:
玉と龍が漂う感じが楽しい作品。 くるくるっぽいですね。
小山邦明さん:
と一色図式の最長手数の2手更新。 くるくるの味がある楽しい作品でした。
おかもとさん:
反転型龍追い2回。回転型にするのはむずかしい?
ハマGさん:
手を進めるうちに協力詰と感違いしてしまい45手詰になり、しばし混乱しました。    何の記録かは分かりません。
池田俊哉さん:
盤面と金18枚図式+持駒ありの一号局か。 と金18枚+角(馬)があったように思うが角は盤面配置だったかも。 ただ駒場氏の「ながれぼし」があるので、もう少し手数が欲しかったようにも思う
嵐田保夫さん:
前月の研究展示作と違い、絶対手の連続で簡潔でホッとしました(笑)。

シンプルな機構で、一見簡単に作れたように見えるのか、もっと延ばしたいとの感想も多かった。
ただ、持駒ありのと一色図式は上記2作しか作られていないので、まだまだ可能性はありそうです。


記録展示室No.128 解答:13名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  キリギリスさん  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん
  長谷繁蔵さん  ハマGさん  原田雄二さん  山下数毅さん
  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。