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- 金桂煙だけでは寂しいので、「各種煙詰の限界」企画の一環で銀桂煙も考えてみました。
金銀煙よりも2手長い手数まで逆算でき、おそらく最長手数だと思うのですが、作品としては金桂煙より端整さを欠くかも……(苦笑)。
一応2題とも、攻方の成桂(や成銀)が無い図にしてみました。
記録展示室No.63の姉妹作。
こちらは銀の斜め後ろの利きが利用できるので、大幅な長手数化に成功しました。
銀桂煙の長手数記録(33手)です。
52桂成、31玉、42成桂、22玉、
23銀打、33玉、34銀右成、22玉、23成銀、同成桂、
まずは桂成から22に追います。
ここですぐに32銀成(成桂)は12成桂が強くて詰まないので、23銀打で成桂を移動させるのが肝心な手。
33玉は手数延ばしです(11玉は12銀成で、同銀は23桂打、同玉は24桂)。
32銀成(成桂)、同銀、同成桂(銀成)、同玉、43桂成、21玉、
32銀、11玉、23桂不成、22玉、34桂、12玉、11桂成、同玉、
22桂成、同玉、23銀成、11玉、21銀成、同玉、32成桂、11玉、
22成桂(成銀) まで33手
包むように例の収束へ。
2枚桂の積み崩し的な手順がおもしろいですね。
銀桂煙も本作が初めての作品。
データベースで調べてみたら、持駒なしの金桂図式は1作もありませんでしたが、持駒なしの銀桂図式は1作だけありました。
高木秀夫 詰パラ1984年5月 香龍会報告
63桂64銀73桂74桂83桂84銀|62銀72玉82銀|なし
煙ではありませんが、初形石垣の美形の銀桂図式、四銀詰です。
合わせてご鑑賞ください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 大貧民さん:
- 煙とはいえ、良く捌ける。
- 中澤照夫さん:
- 6手目一旦33玉とよろける。
手数表示がなければ29手詰としてしまう所。
- 長谷繁蔵さん:
- 5手目発見遅れて
- 凡骨生さん:
- 巧く繋げるものです。
- 隅の老人Bさん:
- これまた、12成桂の配置が嫌。
「まあ、良いか」、これは隅の老人Bのいつもの口癖。
- 広瀬稔さん:
- いったん23に成桂を移動させてから、32を攻めるのが面白い。
- 池田俊哉さん:
- 収束の二枚桂積み崩しでスッキリ
- S.Kimuraさん:
- 6手目に33玉と手数を稼ぐのをうっかりするところでした
- 嵐田保夫さん:
- 日をあらためて考え直したらあっという間に詰んだ。
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