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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.43
金少桂さん 「宵の明星」

記録に挑戦!
記録に挑戦!

展示室、記録特集の最後を飾るのは全手順金の長手数記録です。 本作は何と9手!

作者:
先日投稿させて頂いた『全手順金』(7手)の「宵の明星」ですが、試行錯誤の結果、 9手の図が出来たようなので再投稿させて頂きます。

最初、「宵の明星」7手で投稿があり、後から投稿された改良版の本作は「宵の明星2」という名前だったのですが、 出題を差し替えたので本作を「宵の明星」の名前で発表させていただきました。

  24金、同金、45金、35金打、34金打、同金寄、同金、同金、
  24金 まで9手

受方の玉は全く動けない形。 24金、同金と上部をあけて45金と空き王手すると・・・
34合は44角まで、38角と飛を取っても同飛から22角まで。
そこで35金打と合駒するのが受けの好手(金合以外は34金打、同金、同金まで)。
しかし金合でも34金と打ち込めば、同金寄(同金引は44角まで)、同金、同金、24金で詰みました。

全手順桂の記録作もそうでしたが、本作も初手と最終手が同じ手なのがおもしろい。

ところで、作者は9手になったのに満足せず、更に改良を。

作者:
少し考えてみて気付いたのですが、「宵の明星2」から1手逆算して、 10手詰め(受先)も出来ているようです。

34金を24に移動させて詰方34歩追加の図。34同金以下本作の手順で10手詰です。

1手逆算で受先の記録にするのは、かなりの記録で可能だと考えられるので、 この10手詰は参考記録として登録はせず、ここで紹介するにとどめたいと思います。

金少桂さんは、これで、タイ記録も含め香桂銀金の記録を制覇。 お疲れ様でした。
ほかの記録作にもいろいろ挑戦されているようで、これからの活躍も楽しみですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
金杯モノ。
ひまじんさん:
始め自玉の意味に気付かず苦戦しました……。

38の飛車が釘付け。

中澤照夫さん:
全着手金。金は9手詰が可能なのか。
おかもとさん:
2六角の配置で、手順を限定させたのはうまい。
なお、盤面を一路右に寄せ、持駒金としても作意は成立するようです。
長谷繁蔵さん:
妙防に味有り「金世界」
しろねこさん:
これもすぐには浮かびませんでした。
駒の連携がうまく取れています。2枚の飛、桂。
嵐田保夫さん:
4手目3五金打が好防手。
稲葉上さん:
38飛は動けないんですねー。三筋に飛を並べたのがうまい。
大森常一さん:
初手と最終手が一緒とは。狙っていたのですか。凄い。
S.Kimuraさん:
54香の意味が分かりませんでした.

54香がないと、5手目34金打のところで44金以下の余詰があります。

馬屋原剛さん:
まさか9手だったとは。感嘆です。
鈴木康夫さん:
下辺の大駒3枚の配置が巧みです。
諏訪冬葉さん:
回文のような手順でした

記録展示室No.43 解答:17名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  馬屋原剛さん  S.Kimuraさん
  大森常一さん  おかもとさん  小野寺さん  吉川慎耶さん
  しろねこさん  鈴木康夫さん  諏訪冬葉さん  タクさん
  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  ひまじんさん
  凡骨生さん

当選者は、展示室で発表してします。