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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.36 ドうえもんさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
出題時のコメント:
全ての着手が・・・ 40手台。

第1回看寿賞受賞作、北村研一さんの「槍襖」 (象戯九十九谷集第87番) を連想させる初形。
手順も同様に4枚の歩を突いて行くのですが、違うのは、ドうえもんさんの本作は歩以外の着手が一切混ざっていないこと。
そう、本作は全着手歩の長手数記録作品なのです。

全着手同一駒種の記録は、以前はほとんど意識して創作されることはありませんでした。
2001年におもちゃ箱で全着手歩から全着手玉まで11種類の記録作品を募集したところ、すべての記録が更新され、 2001年10月に特別出題されました。

これまでの全着手歩の記録は、このとき出題された猫田いわしさんの作品 (結果発表時に改良して41手)。
本作は45手で4手更新しました。

最初は4枚の歩で順に追っていきます。 最後は何と9筋から1筋まで展開して、これによって45手の長手数を実現しました。

  47歩、56玉、57歩、66玉、67歩、76玉、77歩、75玉、
  76歩、65玉、66歩、55玉、56歩、45玉、46歩、34玉、
  35歩、44玉、45歩、54玉、55歩、64玉、65歩、74玉、
  75歩、83玉、93歩成、同玉、
  94歩、83玉、84歩、73玉、74歩、63玉、64歩、52玉、
  63歩成、43玉、44歩、32玉、43歩成、23玉、24歩、14玉、
  15歩 まで45手

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
ヤリ襖か歩襖か、玉はフーフー言って逃げ回る(笑)
稲葉上さん:
フッフッ歩、楽しめました。 玉が三段目にきてからふらついている・・・お疲れさん。
中澤照夫さん:
攻め方全着手歩。
突き歩が多いことも価値を高めている。
嵐田保夫さん:
正解手順はすぐ想像できたが、変化手順が煩雑でエラい難儀した。
特に6手目7六玉で7五玉の変化に苦労した。

6手目75玉は、35飛、74玉、85金、同銀、同飛成、64玉、75龍、63玉、54銀、52玉、85角まで
85金に83玉は、93歩成、73玉、75飛、64玉、74金まで

長谷繁蔵さん:
全て歩の王手。収束少し乱れるが・・・
ドうえもんさんは何でもできる頭(どこでもドア)を持って居られる

収束もすべて歩突きだけでいければ美しいですが、玉移動の限定がかなり難しそう。

隅の老人Bさん:
条件が条件だけに、解き易い。「槍襖」、懐かしいなぁ。
馬屋原剛さん:
飛や角など、取らせる駒の配置が巧妙だと思います。
鈴木康夫さん:
槍襖を髣髴とさせる全着手歩の最長記録ですか。
今までの記録は成は無いものでしたが、記録は分けて登録されるのですか?

駒に関係する記録では生駒と成駒は分けて考えますが、xx成は生駒の手として扱いますので、 成の有無で記録を分けることはしません。 全着手歩なら、xx歩、xx歩不成、xx歩成はOK、xxとはNGです。 空き王手の場合は王手駒でなく移動駒が歩ならOK。要は棋譜上でxx歩と記述される手ならOKです。


記録展示室No.36 解答:10名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  馬屋原剛さん  S.Kimuraさん
  隅の老人Bさん  鈴木康夫さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん
  凡骨生さん  メキドラさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。