記録展示室No.9で、猫田いわしさんが完全立体曲詰
(初形も詰上りも途中の局面もすべて曲詰)という離れ業を披露したことは記憶に新しいところです。
猫田作品はすべて対称の完全立体曲詰でした。
その解説の中で 「完全立体曲詰は対称形以外は非常に難しそうですが、
フェアリー詰将棋では、初形から詰上りまでずっと「一」(だんだん短くなる)という作例もあり、
文字や図形も不可能ではなさそうです」 と書いたのですが、
正直なところ、不可能ではないけど難しいだろうな、と思っていました。
ところが1か月もたたないうちに本作の登場。 びっくりしました。
初形の「8」から「9」、「5」、「6」、「0」、「8」、「6」、そして詰上りは再び「8」。
見事にデジタル数字で完全立体曲詰を実現しました。
このような作品で、手順がどうこういうのは野暮というもの。
一手一手ゆっくり進めて、ドうえもんマジックを堪能してください。
23金、同玉、34銀、12玉、23銀打、11玉、12銀打 まで7手
- 作者:
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猫田いわしさんの結果稿で、完全立体曲詰は文字や図形でも不可能ではなさそうなので
挑戦してみてくださいと書かれていたのが創作のきっかけです。
条件が厳しすぎるので、最初はどんな文字にするかも想像ができませんでした。
しかしデジタル文字なら似た形がたくさんあるので簡単そう…というわけで、
手順はくだらないものですが記録だけは成立することができました。
当然最初に作ったときは文字を作るだけの飾り駒がたくさんあったので、駒の配置をちょっと変え、
わざと余詰を作って、その余詰を消すために、余詰防止のための駒を配置するという荒業で乗り切りました。
・完全立体図形曲詰の最長手数
対称、文字ときたら残りは図形ですが、これはかなり難しいと思います。
45香 56成香 65香 / 54玉 / 持駒:香 なら、初形ひし形、詰め上がりひし形で、
1手で成立していますが、僕にはこれ以上は無理です。
3手以上をつくるのはかなり難しいと思いますが、誰が挑戦してみてください。
図形は難しそうですね。 「28金|18金19玉|金金」 なんてどうかな。三角−四角−三角−四角の3手詰。
みなさんも挑戦してみてください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 長谷繁蔵さん:
- 攻方25銀玉方15金35角にしたい
それだと15金が飾り駒?
- 中澤照夫さん:
- デジタル表示の数字が変っていく様子が面白い。
- 小峰耕希さん:
- この数字に意味があって手順が改善されれば傑作になりうるジャンルかも。
89560868 意味があるとおもしろいですね。 どこかの町の郵便番号とか、何かないでしょうか。
- 真Tさん:
- 89560868ですか。発想がすごい。
- 鈴木康夫さん:
- 89560868。完全立体文字曲詰で7手は長編と言えるでしょう。
n手詰の完全立体曲詰はn+1段曲詰になりますから
記録展示室 No.9は「五十四段曲詰」になりますね。
あっ、そうですね。 「五十四段曲詰」に修正しました。
- hiroさん:
- 8→9→5→6→0→8→6→8。しかし「7」手詰でした。
「7」手詰だけど、8から8の「8」段曲詰ですね。
- たくぼんさん:
- 8→9→5→6→0→8→6→8で全場面数字ですか。
ここまでやれば手順は問題ですね。
手順は問題外ですね、の間違いかな。
- スラゴさん:
- 89560868、何か適当な語呂合わせを作れませんかね。
野球ゴロをやろうや。 うーん。 意味がわからん。
- S.Kimuraさん:
- 着手が限られるのが難点ですが,最初から最後まで数字になるというアイデアは面白いですね.
- 隅の老人Bさん:
- 何処の電話番号?ダイヤルを廻す。
古いなぁ、今はプッシュだよ。
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