日中平和友好条約締結45周年記念シンポジウム
日中永久不再戦のために
2023年10月21日(土)に行われた「日中平和友好条約締結45周年記念シンポジウム
日中永久不再戦のために」の模様がYoutubeで公開されています(無料)。
ぜひ、ご視聴ください。

https://www.youtube.com/watch?v=muF0dsi3BBM

開会挨拶 永田哲二(公益社団法人日本中国友好協会常務理事)
第1部 戦後補償を巡る経験と成果を振りかえる
報告@強制連行を巡る裁判と和解平和事業 森田太三(弁護士)
A「慰安婦」の方たちを支援する日本の若者の活動 金子美晴(弁護士)
B平頂山事件の中国人被害者と支援する日本市民の交流 大江京子(弁護士)
C遺棄化学兵器被害を巡る裁判と被害者支援基金活動 富永由紀子(弁護士)
D日中の架け橋となった残留孤児の方たちの裁判と取り組み 米倉洋子(弁護士)
第2部 日中永久不再戦のためにー過去、現在、未来
講演 野田毅(日中協会会長、元自治大臣) 私の体験した日中市民の交流と不再戦の思い
講演者及び報告者に対する質疑応答 発言:漆原良夫(元公明党国会対策委員長)
呉大使メッセージ(代読) 閉会挨拶 朱建栄(NPO中日学術交流センター理事)
【視聴を推薦します】 弁護士の発言場面も資料を挿入して編集していただいており、大変理解しやす
くなっています。 野田先生の講演ももう一度聞きたいと思っていたところ、
改めて聞くと知らな いことが多く大変示唆に富んだ内容でした。 ぜひ、多くの人に見てもらいたいですね。
われわれ戦後補償関係者には必須と思います。 (弁護士 森田太三)
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JUSTICE ―
中国人戦後補償裁判の記録 ― 高文研 \2,750
1931年の満州事変から45年の日本敗戦まで、日本軍はのべ百万に及ぶ兵士を中国大陸に送り込みました。日本軍は中国の人びとに対して、虐殺・人体実験・強姦・強制連行(強制労働)など残酷極まりない所業をくり返し、その犠牲者は数千万人と言われています。
また、戦後になっても、日本軍の遺棄した毒ガス兵器・砲弾による甚大な被害が発生しています。
日本の司法は一貫して、国家賠償法がなかった戦前の日本帝国の賠償責任を否定し、中国人原告らの訴えを退けてきました。
原告となった中国人の思いを受け止めた日本の弁護士たち、そして裁判活動を支えた市民のたたかいを記した本書は、日本が近隣諸国との真の和解をすすめていくための重要な指針となります。
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【書評】
目を背けてはならぬ歴史の真実 『JUSTICE 中国人戦後補償裁判の記録』 中国人戦争被害賠償梢求事件弁護団編著
しんぶん赤旗 2021年5月30日
日本の「加害の事実」を法廷で突きつけ、社会に正義を問う一連の中国人戦争被害賠償請求裁判。1994年から20年にわたる裁判で明らかにされた、残虐な歴史の真実と、法廷内外での闘いを弁護士らが丹念に書き記している。
平頂山事件、南京虐殺、無差別爆撃、731部隊事件、遺棄毒ガス・砲弾被害事件、中国人「慰安婦」訴訟、強制連行・強制労働事件のそれぞれにつき、被害者の法廷での証言と、裁判の経緯が記されている。
証言編には、残虐に家族や同胞の命を奪われ、自身の人生を破壊され、今もなお苦しみ続ける被害者たちの生々しい被害体験と、それを覆い隠そうとする日本政府への怒り、謝罪と賠償を求める痛切な訴えが記されている。裁判で加害行為のほとんどが認定されており、本書の証言は貴重な歴史的資斜でもある。私たちが目を背けてはいけない歴史の真実がそこにある。
弁護士らは資金が全くないところから手弁当で、時には印刷機を抱えて中国へ渡り、公安警察の調査妨害、言葉の壁、日本人への不信感など困難に立ち向かう。その過程で、信頼関係が生まれ日中双方に支援の輪が広がる姿に希望を感じる。
賠償請求は退けられたが、この闘いで財産が得られたことは、平頂山事件の原告が手紙の最後に「今回の結果は、勝訴ではなかったが勝利だった」と語ったことに象徴されている。
三菱など加害企業による謝罪と賠償実現、支援者らが何度も被害者たちを招き開催した「加害の歴史」に向き合う集会によって広がった歴史認識、毒ガス被害に苦しむ被害者たちを支える基金の設立などの被害者支援、政府や企業への働きかけは今なお続いている。
コロナ禍に苦しむ国民をよそに政府が改憲を進めようとする今、人間の尊厳と正義(JUSTICE)、過ちを繰り返させないための闘いが刻まれた本書は必読の書だ。 弁護士 白神 優理子(しらが ゆりこ) 八王子合同法律事務所
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【書評】
中国人戦争被害者と日中の弁護士がともに求めた「正義jとは
弁護士 桑原育朗 (39期)
弁護団で取り組んだ訴訟事件を取り扱う書で,メインタイトルが英語とは斬新だ。そこには編著者たちのさまざまな想いと事件をより若い人たちに
受け止めて欲しいとの願いがある。「JUSTICE」と聞いてまず思い浮かぶのは「正義jである。そして「公正」。主張などの正当性や妥当性,司法や裁判それ自体もJUSTICEという。編著者が単純に日本語の「正義」を選択しなかった理由だ。
本書では,平頂山事件,南京虐殺,無差別爆撃,731部隊事件,遺棄毒ガス・砲弾被害事件,
中国人「慰安婦J訴訟,強制連行・強制労働事件 など,幾多の中国人の戦争被害事件が取り上げられる。
それぞれ簡単な事件の紹介に続いて,被害者の法廷証言と訴訟の経緯が綴られる。被害者証言は,速記録から読みやすくまとめてあるが,無残にも家族や集落の人々の命を奪われ,
あるいは自らの人間としての尊厳を踏みにじられ人生を破壊された被害者たちの訴えは,痛切という言葉では言い尽くせない厳しいものだ。
彼らが求めたものは, 日本政府が事実を正面から認め心から謝罪し,
それに相応しい証しとしての償いを行うこと,事実を社会の記憶に留めてこ
れらの蛮行を二度と再び行わない誓約を得ることだった。そしてこの正義が法廷で実現されることを切望した。
被害者たちを支えた日中の弁護士たちの活動も注目に値する。これらの訴訟に参加した日本の弁護士は500人を超える。先行する数多くの戦後
補償訴訟に学びながらも,当事者を現地に訪ねて話を聞き,不法行為の現場を訪ね,歴史の真実を法廷に引き出した。研究者などの協力も得て,
国家無答責,消滅時効,請求権放棄など国側が繰り出してくるあらゆる抗弁に正面から向き合った。訴訟を支えた市民たちの活動にも頭が下がる。
訴訟では最終的には原告らの請求が認められることはなかったが, 日本政府, 日本軍および企業の行った蛮行と,
これによる被害の実相は十二分に記録に残された。さらに,
これらの記録は順次書籍にまとめられ公刊される予定であると聞く。戦時中の残虐な行為が覆い隠されたりねじ曲げられて,
日本の戦争責任が不問に付されようとするなかで心強い動きだ。
しかし何よりも読者を励ますのは,被害者やその遺族と日本の弁護士や支援する市民との聞の強い信頼関係だ。戦争被害の実態を日本社会に伝え,その補償と尊厳の回復を粘り強く訴えていく共同の作業の中で培われた信頼は揺るぎがない。
一人でも多くの次代を担う人たちにぜひ読んで頂きたい1冊だ。
(東京弁護士会内誌「Libra」掲載)
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約60年前の戦争で、中国を侵略した日本軍は、当時の国際条約でも禁止された、数々の非人道的行為を行いました。
1995年以降、その被害者(中国人)の方々が、謝罪や償いなどを求めて立ち上がりました。
私たちは、
これまで「中国人戦争被害者の要求を支える会(略称:支える会)」を通して
その方々の正当な要求を支える活動を行ってきました。
私たちの活動は、戦前の日本軍が犯した過ちを是正するだけでなく、
真の日中友好の実現や、日本がアジアにおいて深い信頼を得る上でも、大切だと思います。
2013年夏、私たちは「支える会」を発展的に解消し、
「中国人戦争被害者の要求を実現するネットワーク(略称:すおぺいネット)」を発足させました。
多くの方がこの運動に参加して下さる事を呼びかけます。
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