従来、パソコンで完璧な親指シフト入力をするためには、何万円もする専用のキーボードを買わなければならなかったのですが、実は、現在、2000年11月9日までの期間限定で、「OAKパワーアップβ版」という、普通のJISキーボードを親指シフト配列に変更できるソフト(対応OS : Windows 95, 98, 98SE, 2000, NT4.0)を、富士通が無料配布しています。
富士通のホームページから申し込むことにより、送料のみで送ってもらうことができます。
この「OAKパワーアップβ版」の正体は、富士通製の「OAK V8」というIMEで、11月10日に「OASYS V8」というワープロソフト(定価2万円)に付属する形で製品化されます。また、親指シフト入力のできない旧バージョンの「OAK V7」は定価9千8百円で単品販売されています。
国語・漢和・英和・和英がセットになった入力支援辞書まで付属しており、β版とはいえ、これだけのソフトが無料配布されるというのは画期的なことです。
親指シフトを体験してみたいけど、実際に自分に合っているかどうか試してみなければわからないようなものに何万円もの初期投資はちょっと……、という人に、まさにぴったりだと思います。
期間限定の無料配布ですから、今は興味が無いという人も、とりあえず手に入れておくことを強く推奨します。
「OAKパワーアップβ版」を無料配布している富士通のホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/jp/soft/oasys/
ところで、JISキーボードで親指シフト入力をする際に使いやすいキーボードには、いくつかの特徴があります。
○スペースキーが小さく、変換キーと同じくらいの大きさであること。
○スペースキーと変換キーの境目がBキーの下あたりにあること。
○Vキーの下が完全にスペースキーになっていること。
○Nキーの下が完全に変換キーになっていること。
この4つの特徴をすべて満たしたキーボードであればベストです。
私自身は、
○中国製ノーブランド『ターボスリム112』KB-2050JS 980円
というキーボードを使っています。
なにぶん安物なので、いろいろと欠点もある製品なのですが、親指シフト入力に限って見るならば、ベストなJISキーボードだと思っています。もしもショップで見かけることがあったならば、一緒に手に入れておくことをお勧めします。
次?回の更新では、「OAKパワーアップβ版」のインストールとプロパティーの設定方法および付属シールの貼り方、そして、ターボスリム112の簡単な改造方法を紹介する予定です。
2000/10/29