★メール紹介・Q&A 第23回 2002/09/16

 今回も、この1ページだけです。
 複数の人から同じような内容のメールが来ている、という質問を2件、お名前なしで紹介します。今回は下読みさんについての話題です。

●下読みさんの中には、いいかげんな仕事をする人もいるのではないでしょうか? そういう場合、誰もチェックができないのではないでしょうか?
○下読みさんにとって最大の喜びは、自分が残した作品が入選することです。自らその希望を捨てるような仕事をする下読みさんがいるとは、私にはとても思えません。
 落とした作品は下読みさん一人にしか読まれませんが、残した作品は編集部も読みます。残した作品を見れば、その下読みさんがきちんと仕事をしているかどうかは、だいたいわかるはずです。たいていの賞にはチェックシートがあるので、いいかげんな評価を付ければ、たぶん一発でバレるだろうと思います。
 また、賞によっては、時々、編集部のほうでチェック済みの原稿を混ぜて、下読みさんの能力をテストしている、というような噂も耳にしたことがあります。
 どちらにせよ、下読みという職業は存在せず、評論家なりフリー編集者なりフリーライターなりの本業を持った上でしている雑務ですから、いいかげんな仕事をすれば本業のほうを失うことになるでしょう。
 趣味でやっているわけではなく、自分の名前=信頼=生活がかかっているわけですから、みんな必死でやっていると思いますよ。

●下読みさんのメンバーは固定なのですか? 定年とかはないのですか?
○ほぼ固定だと思っていいのではないでしょうか。
 でも、前年の入選者が当番になっているような賞もありますし、完全固定で下読みさん同士鉄の結束のような賞もあります。
 定年は特にありませんが、本業が忙しくて辞退というのはよくあります。また、老眼が酷くなって引退という話もよく聞きます。逆に、老後、お世話になった出版界への最後のご奉公として、唯一、下読みの仕事だけは続けている、などという人もいたりします。
 まあ、ここらへんはケースバイケースでしょう。

 例によって更新等が遅れており申し訳ありません。
 次回は開設2周年なので、遅れずに、たくさん更新したいと思っています。


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