★メール紹介・Q&A 第24回 2002/12/01
複数の人から似たような内容のメールが来ている、という質問を2件、お名前なしで紹介します。
●俗に「差別用語」と呼ばれている言葉は、やはり使ってはまずいのでしょうか? どうしても他に、しっくりくる言葉が見つからなくて困っています。
○気にしなくて大丈夫です。
新人賞の選考は、そんな単語の一つ二つに左右されはしません。
本当に入選レベルの作品で、本当に問題のある表現ならば、編集者がいくらでも直してくれます。
基本的に私は、文学の表現において差別用語というものは存在しない、と思っています。
他人の顔色をうかがうような必要はありません。
自分がベストだと思うものを、堂々と書いてください。
●自分はまだ高校生ですが、ジュニアものの賞ではなく、普通の大人向きの賞に応募しています。今のところ一次選考も通りません。やはり若すぎると無理なんでしょうか? そして自分のような子供の応募原稿って、下読みさんにとっては迷惑なものなんでしょうか?
○実は、中学生・高校生といった十代の人から、似たような感じのメールがたくさん来ています。
気にすることはありません。どんどん書いて、どんどん応募して、どんどん落選してください。そして、またどんどん書いてください。
年齢に関係なく、初応募でいきなり入選という人のほうが珍しいと思います。
何事も場数を踏むことです。
落選も立派な経験値です。
小説を書くことに限らず、いろいろな経験値を積んでください。
まだ入選レベルに達していないけれども感性が光っている、という若い応募者の原稿に、私は「将来有望か?」というコメントを付けて編集部に戻すことがあります。
5年後のあなたを、密かに期待している編集者がいるかもしれません。
今は落選でも気にすることはありません。
がんばってください。
ここのところ体調があまりすぐれず、いろいろとご迷惑をおかけしています。申し訳ありません……。