★メール紹介・Q&A 第22回 2002/08/19
今回は独り言です。
みなさんからのメールを読んでいて思うことなのですが、細かなことを気にしている人が非常に多いです。
面白ければ官軍です。
本当に入選するレベルの作品であれば、何か問題があれば編集者が直してくれます。
瑕疵など気にする必要はありません。
まず、小説として優れたものを書くことを一番に考えてください。
このサイトは、選考委員のご機嫌をうかがうためのマニュアルではありません。
他人に読まれるものだということさえ意識できていれば、あとは純粋に小説としての中身の勝負です。
どちらが良いのか迷ったら、両方とも書いてみましょう。
考えているだけでは答えは出ません。行動してみましょう。自然と答えが見つかります。
一枚でも多く、一作でも多く、書いてください。
賞のカラーについての質問が多いのですが、そんなものを気にするのは最終選考に残るレベルになってからでいいと思います。
まず、自分が書きたいと思うものを、最後まで、きちんと書き上げること。
この基本ができていない人間に、賞のカラーに合わせたアレンジなど、できるはずがないからです。
○あとで、入選報告のページのほうに、きちんと書こうと思っているのですが、簡単に感想を。
★ 春口裕子さんの『火群(ほむら)の館』1500円 新潮社
最終選考会のもめる様子が目に浮かぶ、非常にユニークな作品です。
同賞をターゲットにしている人は必読でしょう。
高い本なので図書館にリクエストして読むといいかもしれません。
★松岡やよいさんの『海に浮かぶ月』470円 講談社
3冊目、もう「松岡やよいワールド」が見えてきましたね。
★ 三浦明博さんの『滅びのモノクローム』1600円 講談社
静かな力作です。
次回作が非常に楽しみです。
ビッグタイトルの旬の作品ですから、余力のある人は買いましょう。
このところ更新が遅れており、必要なお返事なども、滞りぎみです。
申し訳ありません。