★メール紹介・Q&A 第6回(つづき)
○和田曜介のコメント
今回はみなさんからの普通のメールをまとめて紹介してみました。
多くの人のメールに共通して書かれてあったのが、「自分の原稿がちゃんと読まれているのか不安だった」といった内容のものでした。
ちゃんと読んでいます!
そのために下読みさんがいるのです。
安心して応募してください!
新人賞攻略本に対する不満みたいなメールも、けっこう来ていました。
その作者が、どういうスタンスでその文章を書いているのか、何のために誰のために書いているのか、ということが重要だと思います。
「未来の作家を応援する!」
そういうスタンスで書かれていない本も中にはありますから……。
そして、この『下読みの鉄人』も含めて、基本的に、誰であってもその作者の「自分が知っている話、自分の場合の話」しか書けないわけですから、特定の情報源だけを絶対視することは避けてください。
一般に情報源は多ければ多いほど良いはずですから、その情報の質を自分なりによく判断して、活用してほしいと思います。
文学は作者の心の発露です。
意識・無意識にかかわらず、あなたが生み出すすべてのものは、あなたの心を表しています。
優れた作品は必ず正しく評価されます。
安心して、ベストな心を形にしてください。
私は、いわゆる編集部の編集者ではないため、できることは限られていますが、それでは一応、みなさん全員の担当の編集さんというつもりでいますので、何かあれば遠慮なく相談してみてください。