★Q&A・第1回 2000・10・25

Q.原稿を送る時には簡易書留を使うという話を、公募情報誌などで何度も読んだことがあるのですが……?
  (やなな さん)
A.たとえば、優劣つけがたい2作品があって、どちらを選ぶかという時に、応募封筒を引っ張り出してきて見比べてみて、「こっちは普通郵便だから落選にしよう、こっちは簡易書留だから入選にしよう」とか、そんな馬鹿な話があると思いますか? その原稿がどうやって送られて来たかなど、選考する側にとっては何の意味もないことです。
 この簡易書留という話は、純粋に応募者側の安心感の問題でしょう。そして、安心感ということなら、郵パックのほうが優れていると思います。

Q.本当に本当にイラストを同封してもいいんですね?
  (李月 さん [Mail] )
A.申し訳ありません。説明が不足していました。
 一般の小説・中間小説系では、私はイラスト付きを見たことがありません。絶対に避けるべきでしょう。
 ジュニア系では、よく見かけます。小説がA評価でイラストも上手、ならば私は許しています。でも、ここらへんも下読みさんによるかもしれません。
 基本的に、よけいな物の同封は避けたほうが無難であることに変わりありません。

Q.結末がバレるとイヤなので、梗概を途中までしか書きませんでした。でも、ちゃんと一次選考を通過できました。本当は適当に書いても大丈夫なんじゃないですか?
  (匿名希望 さん)
A.でも、ちゃんと二次選考で落ちたわけですよね?
 梗概には文章力や構成力など総合的な筆力が端的に現れるので、その作者の実力を見る上での非常に重要なバロメーターになっています。きちんとした梗概が書けないと確実に不利であり、ましてや「わざと書かない」などというのは自殺行為に等しいと思います。
 もちろん、ある程度、小説が「面白ければ官軍」という部分はありますが、わざわざ自分から応募原稿に「瑕疵を作る」というのは、賢明な応募者のすることではないと思います。


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