推理小説の梗概の書き方

 梗概にはオチやどんでん返しまで、きちんと書かなければなりません。では、推理小説の場合には、どうすればいいのでしょう? 梗概に犯人やトリックを書いてしまうことを、不安に思う応募者も多いことだと思います。

 実は、この問題に関しては、下読みさんの間でも意見が割れています。
「これから推理小説を読もうとしている人間に、犯人とトリックを教えてどーするんだ!」という「書くな派」の人もいれば、「推理小説だろうが何だろうが、梗概は結末まできちんと書かれていなければならない!」という「書け派」の人もおり、下読みさんによって両極端の意見が存在しています。
 本当は、賞の主催者が応募要綱できちんと指示をしてほしい、と思っているのですが、そういう指示がない場合には、応募者が自分で考えて書かなければなりません。
 推理小説の梗概の書き方には、以下の4つの方法があります。

A.犯人やトリックも含めて、結末まできちんと書く。
B.犯人やトリックがバレないように、途中までしか書かない。
C.犯人やトリックの部分だけ微妙にボカしながら、とりあえず結末まで書く。
D.梗概の途中に「以下、犯人やトリック等のネタバレがあります」という警告文を表示した上で、結末まできちんと書く。

 個人的には「D,AorC,B」の順に高く評価しています。ただし、あくまでも私の場合にすぎません。
 現時点で推理小説の梗概の書き方には定説がありません。自分なりに判断してみてください。


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