1.電源電圧
・AVR、SRAM共に、5V電圧で動作させます。
・3.3Vなどの電圧では、アクセスタイムが倍近く必要になりますから、注意して下さい。
2.ALE信号 (Address Latch Enable)
・64KByteのメモリー空間をアクセスするには、アドレスバス16本とデータバス8本、制御信号
(/RD・/WR)2本の、合計26個のポートが必要になりますが、ポートピンの節約のため、
下位アドレス8本とデータ8本が、時間差で同一のポートから入出力されます。
・この複合信号を、再度分離するために、8ビットのラッチICが必要になります。
・テストボードでは、AVRのクロックに16MHzを使用しているので、タイミングを考慮すると、高速の
ラッチICが必要になり、C-MOSのTC74AC573P(または同等品)を選択しました。
3.SRAM(Static RAM)の選定
・メモリーを選択する際に、重要になるのはアクセスタイムです。
・これは、メモリーのチップイネーブル信号が有効になる、またはアドレスが変化した時点から、
メモリーがデータを準備できるまでの時間です。
(/OE信号からのアクセスタイムも設定があります)
(書き込み時は、タイミングが多少変わります)
・下記に、ATmega128を、クロック16MHz、電源電圧5Vで使用する場合の、外部メモリー・アクセス
タイミングを示します。

・AVRのレジスタ設定で、WAIT(待ち時間)を入れることができるので、アクセスタイムの遅い
メモリーも使用が可能です。
・これにより、今回用意したEPSON SRM2B256SLMX55(アクセスタイム55ns)は、WAITを1つ
入れる事で使用できます。
・日立のHM62256LP-12は、アクセスタイムが120nsなので、2つのWAITが必要になります。
4.シリアル インターフェイス(RS-232C)回路
・メモリーテストの結果などを表示するために、ターミナル入出力として使用します。
・ATmega128は、ISPポートとUSART0ポートが同じなので、プログラム書き込み時の衝突を避ける
ため、74HC126が入っています。
・電源電圧が5V単一なので、定番のMAX3232でレベル変換を行っています。
・パソコンとの接続は、RS-232C メス-メス クロスケーブルを使用します。
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