登山コース: 約5時間半(除く昼食時間)
今日は**コースで、頂上付近の岩場コースが敬遠されてか、8名の参加者となった。
(笹子駅〜滝子山山頂): 3時間(10:10〜13:10)
無人の笹子駅は、大月までの周遊切符の乗越し分を今夜の乾杯分にまわせる幸運に恵まれた。駅を降りると、駅の北側に目指す滝子山がそびえる。 駅から国道20号線を笹子川にそって1kmほど東に歩き、吉久保入口から北に折れて、古い家並みのなかを抜けてしばらく進み、中央高速の下をくぐると、滝子山南稜が眼前にせまる。 しばらくアスファルト道を進み、大鹿橋を右に折れると急登の登山道にかかる。 杉の植林の間のきつい登りを20分ほど進むと、地図にないクロスして横切るアスファルト道に出た。
前回の城峯山の場合と全く同じ状況に遭遇して、その先の登山道の標識が見つからない。 仕方なく、林さんと2名の先導隊が、勘でアスファルト道を左方向に1kmほど登山道の入口を求めて進んだ。 地元の2人連れのおばさんに出会い、登山道を聞いたが「このあたりには登山道はない。」とのことで引き返した。 小林さんと中村さんも同時に、右方向に進み登山道を探しに行ったが見つからない。 しかし、登ってきた元の位置で、アスファルト道の山側の石積の壁に、薄い文字で「滝子山登山道入口――>」と右方向を示す文字が書いてあるではないか。 我々8人いたが、真正面のその薄くなった文字を全員が見落としたことになる。 何のことはない、右に10m程行った所に、細い登山道があるではないか。
そこは標高800mと書かれているので、その位置から残り800m弱の標高差を一気に南稜の稜線を急登することになった。 休みなしの急登で息が弾むが、今日のメンバーは皆健脚ぞろいでどんどん登って行く。 登るにつれて、木々の切れ目から甲斐の山々が望めるようになったが、残念ながら雲が厚く富士山や南アルプスは望めない。 頂上に近づくと岩場になり、さらに急登になってゆく。 鎖につかまりながらよじ登るように進むと、岩場の回りにピンクのかわいい花が現れてきた。 やがてそれらは数が多くなって群生している。 「イワカガミだ。」 なかなかお目にかかれないイワカガミの花がじゅうたんのように岩陰に群生している。 いっぺんで疲れが吹き飛んでしまった。
(写真:滝子山山頂で)
滝子山山頂〜檜平〜初狩:日の出鉱泉): 2時間30分(14:00〜16:30)
イワカガミの群生する岩場を通過して、滝子山の手前のくぼ地で風をよけながら昼食をとった。 昼食を取りながら、イワカガミの開花の最盛期にめぐり合えた幸運を皆で称えあった。 登りに比べて、初狩への下りコースは実になだらかで、これが同じ山かというほどの違いだ。 頂上で見つけた初狩小の生徒達が掲げた登山者をねぎらう看板は、下りのポイント、ポイントにそれぞれ見つけることが出来て、青少年の犯罪が話題になっている昨今、疲れた登山者の心を和ませてくれた。 長い下りを2時間以上かかって、やっと前回利用した初狩の「日の出鉱泉」にたどり着いた。 すれ違いで、日の出鉱泉の「元ギャル」が去った後とのこと。 残念ながら矢野さんの再会はまたの機会となってしまった。(写真:イワカガミ)
(本日のハイライト)
[帰りのJR内でまた俳句、川柳大会]:
前回の秩父鉄道での俳句、川柳大会が好評に付き、今回は感動した「イワカガミ」を主題に一句読み比べの会となった。
☆イワカガミ 耐えて耐えての 晴れ舞台 (冬の風雪に耐えた後のさわやかなピンクの花)
☆イワカガミ つつじと競い 五月の山 (そう、頂上付近はヤシオツツジもきれいでした)
☆滝子峯 人知れず咲く イワカガミ (この時期に、頂上に上った人だけしかお目にかかれない)
☆イワカガミ 美貌と若さ 誰映す (今日は自信ある方が三名いたようでした)
☆イワカガミ いつも飲みすぎ 妻がみがみ (どこの家庭でしょう?)
☆山で咲くのは イワカガミ 私は家で妻の鏡 (どなたか?三人の中で全く見当もつかず)
☆イワカガミ 岩にかがんで きじを撃つ (誰だ、天然記念物にXXXするのは?)
☆お花摘み ちょっと待てよと イワカガミ (お花摘みはXXXの隠語です)
☆イワカガミ ちょっと下向き ポッと紅色 (お花摘みを見上げるイワカガミの様子。はずかしそう)
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