01-1 雑木林の尾根歩き  

      武 川 岳         1,051m 


武川岳は秩父盆地の南に位置し、秩父市の南に聳える武甲山を取り囲むように、西側から小持山大持山と尾根を連ねて北の双子山まで外輪山の半円を模っているかのような、展望に恵まれた素晴らしい尾根道コースだ。コースは何通りか考えられるが、今日は、西武秩父線の芦ヶ久保駅から双子山、焼山を尾根づたいに武川岳に至るコースを選んだ。

最近は植林が多い山々の中で、比較的雑木林の多く残っているこのコースは、自然の織り成す鮮やかな草花や新緑の木々の感触が実に目に柔らかだ。「今はカタクリの花が見頃」との駅の掲示板の案内に、胸をはずませて4ヶ月ぶりの山行の歩を踏み出した。



日時:   2001年4月14日(土)
参加者: 貝塚、小林、小谷野、昌江、桜井、柴崎、千ヶ崎(初)、中島、野崎、野崎静、林、平山、
諸橋、山下(記)
交通: 1)行き:東武・幸手(5:26)―>東武動物公園(5:33)(5:44)―>羽生(6:11)
           秩父鉄道・羽生(6:14)―>お花畑(7:49)西武秩父(8:08)―>芦ヶ久保(8:17)
         2)帰り: 西武・横瀬:(18:15)―>西武秩父(18:19)秩父鉄道・秩父( 18:42)―>羽生
     (20:15) 東武・羽生(20:38)―>東武動物公園(21:03)(21:06)―>幸手(21:13)


登山コース: 約7時間  24,500歩   

(芦ヶ久保駅〜双子山〜焼山〜武川岳山頂)4時間10分(8:30〜12:40)

 蓑虫が冬の蓑から蠢き出すように、昨11月以来4ヶ月ぶりに動き出した我ら山行パーティを、山間の芦ヶ久保駅の染井吉野が桜吹雪で迎えてくれた。新緑の中に舞う山間の桜の花びらは、今この時だけの至上の贅を極めた自然の舞台装置で、今年の山行の門出を祝ってくれているかのようだ。
 双子山へのルートは、尾根通しと谷間の道があるが、最初の急登を避けて沢沿いの谷間ルートを取った。
沢沿いの木々は新芽を膨らましかけて、山の麓から徐々に萌黄色に変えつつある。足元の枯葉の中には、暗紅紫色の鐘形の花を付けたハシリドコロが春を告げている。沢沿いの一時間ほどの登りの後に展望が開けて、右前方に半分削り取られた武甲山と後方に秩父盆地が望める。双子山への尾根道に出た。双子山の山頂は、お尻のようにプックリとした2つのお椀状のふくらみが、健康なエロティシズムの連想をさせる。
(写真:武川岳を望む

 双子山から次ぎの焼山までは、尾根づたいのアップダウンになる。ロープはないが、結構急な登りと下りで、久しぶりの山行でもあり結構脚に応える。救いは尾根からの眺望が素晴らしく、早春の秩父の山並みが一望できることだ。尾根の所々にひっそりと咲く薄紫の可憐なカタクリの花が疲れを癒してくれる。
(写真:カタクリの花)






(武川岳山頂〜妻坂峠〜二の鳥居)2時間50分(13:30〜16:20)

 4時間に及ぶ行程で、やっと目的の武川岳山頂に着いた。久々に山頂の清んだ空気を腹いっぱい吸込み、みんなで持ち寄った昼食を分け合って味わい、今までの疲れを一気に吹き飛ばした。下りは、昨年大持山に来た時と同じ妻坂峠から二の鳥居経由のコースを取った。(写真:桜が満開








(武甲温泉)
: ¥700
 西武横瀬駅に5分程のところにある武甲温泉は、広々とした露天風呂があり、山々を眺めながら一日の疲れを癒し、湯上りのビールで乾杯!


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