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00-3: 中央線の人気の山
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倉 岳 山 990m
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倉岳山(くらだけやま)はJR中央線の相模湖を過ぎてまもなく大月市手前の南側に位置する三角形の山で、駅からのアクセスがよい人気の山である。冬でも雪が殆ど降らない為か、東京方面のハイカー達で賑わっている。昔は鞍立山と呼ばれていたようで、クラは急峻で尖った山容の由来から来ているとの事である。
倉岳山と並んで、西側の稜線上にほぼ同じ高さの高畑山が西側に位置しており、両山を一緒に登るルートがある。頂上からは、北に中央高速越しに扇山が、そして南東には丹沢山や搭ノ岳の丹沢山塊が広がり、素晴らしい眺望を堪能させてくれる。倉岳山、高畑山共に1,000m弱の山であるが、途中の急登の坂を考慮すると初級の上の山と言えよう。
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日時: 2000年3月4日(土) 曇り後雨
参加者: 貝塚、栄、竹崎、中島、林、諸橋、矢島、矢野、山口、山下(記)敬称略
初参加:竹崎さん、山口さん
交通: 行き:東武・幸手(6:24)―>新越谷(6:53着)JR南越谷(7:04)―>
西国分寺(7:44着)(7:51発)―>高尾(8:14着)(8:21発)―>鳥沢(8:50)
帰り:JR初雁(17:43発)―>西国分寺―>南越谷・新越谷―>幸手(21:48)
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登山コース: 約5時間(除く昼食時間) : 21,500歩
今日は竹崎さんと山口さんが初参加で、女性5名、男性5名の10名パーティとなった。天候は午後から崩れるとの予報なので、「雨よ、何とか下山まで待ってくれ!」と空に願かけながら中央線の山梨へと向かった。
(鳥沢駅〜石仏〜高畑山〜倉岳山山頂): 3時間20分(9:00〜12:20)
鳥沢駅では2パーティが降りたが、もう一方のパーティは北の扇山に向かった。我々は南に向かって先ず桂川を渡り、小篠の民家をぬって貯水池まで30分程なだらかな山道を登っていった。歩き初めの足慣らしにはもってこいの勾配で、葉の落ちた木々の間から遠くの山並みを眺めながら沢沿いの道を落葉を踏みしめながら進む。更に30分程進んだ所が石仏で、ここは高畑山と倉岳山の分岐である。以前ここを訪れた事のある貝塚さんの助言で、急遽、高畑山経由の道を採る事にした。石仏から高畑山の山頂に出るまでの約1時間の登りはかなりの急勾配で、先ほどまでの緩やかな登りから一変した。高畑山の頂上からは南東側に丹沢山塊が広がり、北に扇山が眺望でき素晴らしい眺めだ。
雨の心配があったので高畑山の頂上で休まずに、一気に尾根伝いに倉岳山を目指した。途中、穴路峠で先ほど分岐した石仏からのルートと合流する。そこで、石仏前で追越したかなり高齢の30名ぐらいのパーティに再び追いついた。「各停さん、通過させて頂きます。」ときついエールを送り、再びそのパーティを追越して頂上を目指す。東西に伸びる尾根は木々に覆われており、緑の季節には展望が期待できないとの事であったが、今は裸木の合間から北の桂川や南の秋山川が見下ろせる。最後の急坂を登り倉岳山頂上に到達した。標識には山梨100名山とある。「と言う事は、山梨には100以上も山があるんだ。」と感心しながら、もう一度奥深く続く山山を眺め回しながら、「山がいっぱい、山無し県!」とつぶやいてみた。
(写真:倉岳山山頂で)
(倉岳山山頂〜立野峠〜JR柳川駅): 1時間30分(13:20〜14:50)
林さん持参のワインで登頂を祝って乾杯をし、皆で持ちよった惣菜を分け合って楽しい昼食の一時を満喫した。最後はご褒美に、地元で仕入れた出来立てのいちご大福でデザートとしゃれ込んだ。皆の願が通じたのか、天気予報の雨も降らずに立野峠経由で柳川駅まで一気に下った。
地元には温泉がないので、逆方向である大月の一つ先の初狩駅までJRを利用した。駅を降りた頃になって、雨が降り出してきた。パンフレットの案内では、駅から15分ぐらいの所に「日の出鉱泉」という温泉が有るとの事で、雨の中を温泉にむかった。
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(本日のハイライト)
[湯治湯のギャルと意気投合]
駅から25分ほど雨の中を歩いて、やっと「日の出鉱泉」に辿り着いた。この温泉は沸かし湯鉱泉で、訪れる客も少ないらしく、今日は男風呂が閉じられているので、男女交代で入浴との事。レディ・ファーストで入浴となり、男性は広間のこたつに入って待つ事となった。そのこたつには、50年前の地元ギャルが2人先客で入っている。毎週土曜日に湯治湯としてこの温泉に来ているとの事である。我々男性五人とすっかり意気投合し、世間話に盛り上がった。しばしば甲斐便の通訳をお願しないとなかなかす話しが通じない。30分もすると女性陣が風呂から上がってきて、男性が温泉に入る段になった。Aさんが「今日は入るのやめた。」と言ったら、ギャルの一人が、「あんた今日はXンスけ?」とAさんをからかった。自家製のなんとも言えない野沢菜の味わいに似た、厚顔なウィットに富んだ50年前のギャルとの掛け合いで、いつか又再会できる事を約束させられて、別れを惜しんで温泉を後にした。きっと太田さんがいたら、もっと盛り上がっただろうに!
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