ヒマラヤ・トレッキング
エヴェレスト街道の旅

Dingboche(4,410m)の裏山Nangkar Tshang峰(5,616m)頂上から
名峰Ama Dablam峰(6,856m)を望む雄大な景色

 Lukla(2,840m)ーーー>NamcheBasar(3,440m)

この間は、あまり景色も良くなくて、ドウコシ河沿いに林の中を黙々と進む。
@ 4/7 Lukla−>Monjo:12km
A 4/8 Monjo−>NamcheBasar:6km
 カトマンズ空港を早朝の6時過ぎに発って、30分後には山の斜面を利用したルクラ空港に到着した。   ルクラからドゥコシ河にかかるつり橋を渡って、河沿いに北へ進む。この辺りは往来も賑やかで、トレッカーと荷物を運ぶポーターや馬の行列がひっきりなしに通っている。
寒さ対策で荷が嵩み、バックパックが12kgにもなってしまった ヒンドゥー教で書かれたチョルテン(石塔)の左側を時計回りに進む。
   
 途中、日本の桜にそっくりのネパール桜が出迎えてくれた。  毎日重い荷を背負って生活物資を運んでくれるポーターさん
Monjoで泊まったロッジのオーナー夫妻。主人は5回エヴェレスト登頂したシェルパだ。 ナムチェ・バザールはエヴェレスト・トレッキングのメッカとして繁栄している。 
 NamcheBasar(3,440m)
ナムチェで第1回目高度順化プログラムで、近辺の村々を散策した。
B 4/9 NamcheBasarで最初の高度順化プログラム
 
土曜日で近隣の村からバザールに集まって来て、市が開かれていた。 クムジュン村のお土産を売るシェルパ族の姉弟。日本の山の中にいそうな子供たち。
ナムチェバザールのホテルの食堂で、インド陸軍の”エヴェレスト登山隊”と一緒になった。  インド陸軍の”エヴェレスト登山隊”の人たちと交歓。右端のシェルパ隊長は、エヴェレスト登頂歴3回という大ベテラン。 
昨年の地震で土砂崩れにより壊滅的な被害にあったクムジュン村(3,780m)も、野口健さんなどの献身的な援助を得てすっかり新しくなっていた。 ホテル・エヴェレストビュー(3,800m)からは遠くエヴェレストが望める。
 NamcheBasar(3,440m)ーーー>Dingboche(4,410m)
いよいよ本格的なトレッキング開始。
C 4/10 NamcheBasarー>Pangboche(3,930m):14km
D 4/11 Pangbocheー>Dingboche(4,410m):8km
 ドゥコシ河に沿って山の中腹をなだらかに登ってゆく。 予定したテンボチェを通り越して、パンボチェまで歩を進めた。だんだん木も小振りになってきた。 
ドゥコシ河から分かれたイムジャコーラ河沿いに右寄りに進む。 4,000mを超えると木もなくなりはげ山が多くなってきた。前方にディンボチェが見える。
 Dingboche(4,410m)
ディンボチェで第2回目高度順化プログラム。
後ろにそびえる
NangkarTshang峰(5,616m)に登る

E 4/12 Dingbocheで2回目の高度順化プログラム:2km往復
イムジャコーラ河沿いに更に東の方向に遠くアイランド・ピーク(6,1898m)が望める。 NangkarTshang峰(5,616m)頂上から、AmaDablam峰(6,856m)を望む。
NangkarTshang峰(5,616m)頂上。まだまだ6,000mぐらいまで行けそうだった。 明日向かう北西方向の眺望。ドゥコシ河沿いにLobcheまでのなだらかな登り道。
 Dingboche(4,410m)ーーー>Lobche(4,930m)
4,500m超の本格的高地山岳トレッキング。
F 4/13 Dingbocheー>Lobche(4,930m):11km
 4,500m付近で山に薬草採りに出かけた娘さん達。たくましく底抜けに明るい。  Dingbocheを後方に、徐々に高度を上げて行く。
 Thoklaのロッジで泊まらずに、一気にLobcheに向かって歩を進める。空気が薄い!  Lobcheの手前で、今日歩いてきた道を振り返る。
Lobche(4,930m)ーーー>GorakShep(5,140m)
いよいよ最初の目的地、EverestBasecampへ
G 4/14 Lobcheー>
GorakShep(5,140m):5km
  GorakShep−>
EverestBasecamp(5,364m):3km往復
 昨夜降った雪でかなり景色が白くなっている。昨日雇ったポーターに前金渡したら、昨夜1日目で夜逃げされてしまい、最難ルートを一人てくてくと進む。   GorakShep方向からヤクの群れが荷を背に降りてくる。左前方にPumoRi峰(7,165m)
 この瓦礫の右手先がGorakShep。その先にPumoRi峰とその手前がKalaPattar山頂。  一気に前方氷河の左端のEverestBaseCampに向かう。午後で、風と雲が出てきた。
 EverestBaseCampに到着。風が出てきてマイナス10度Cぐらいまで下がってきた。  各国隊のベースキャンプが張られ、エヴェレスト登頂をスタンバイしている。
 5,300m付近で”ヒマラヤ雷鳥”と巡り合う。近づいても逃げない。  過酷な零下の自然環境の中でも、コケ類らしき花が咲いていた。
GorakShep(5,140m)ーーー>Dzongla(4,830m)
KalaPattarからChoLa峠へ
H 4/15 GorakShepー>KalaPattar(5,550m):2km往復
     KalaPattarー>Lobche
(4,930m):5km
I 4/16 Lobcheー>Dzongla(4,830m):6km
 GorakShepのロッジからすぐにKalaPattarに登れる。比較的なだらかな400m程の登り。  KalaPattar頂上からEverest峰とNuptse峰、クンブー氷河とEverestBaseCampを一望。
 憧れのEverest峰を背に、念願のKalaPattar頂上に立つ。異次元の眺望だ!  Everest峰頂上付近は、いつも雲が風に勢いよく流されている。
 PumoRi峰とその前方のKalaPattar(5,550m)。下がGorakShepのロッジ。 ここでは燃料もないので、太陽光でお湯も沸かされる。1Lの白湯で\300.
ChoLa湖の横に沿ってChoLa峠の方に右迂回して進む。  Dzonglaのロッジに昼前に到着。明日の長丁場のChoLa峠越えに備える。
 Dzongla(4,830m)ーーー>Gokyo(4,790m)
ChoLa Pass峠越えからGokyoへ
J 4/17 Dzonglaー>ChoLa Pass(5,420m):5km

          ChoLa Passー>Gokyo(4,790m):10km
 DzonglaのロッジからChoLa峠に向かって早朝7時に出発。昨夜の吹雪で新雪が。  来た道を振り返ると、谷間にある昨夜のDzonglaロッジが後方にかすかに見える。
   
 ChoLa峠近くの氷河をトラバースして峠に向かう。  ChoLa峠(5,420m)の東側の崖。こちら側は20m程度で登るのも問題ない。
   
  ChoLa峠の西側は200m程の切り立つ崖で、ここを下らなければならない。   ChoLa峠の西側200m程の崖を降りる途中で振り返りながら見上げる。落石注意!
Gokyo(4,790m)ーーー>Luza(4,360m)
西側の眺望ポイントであるGokyoPeakへ
K 4/18 Gokyoー>Gokyo Peak(5,360m):2km往復
Gokyo−>Machermo−>Luza(4,360m):9km
 Gokyo Peakへ登る途中で南方のGokyo湖越しの眺望。  ChoLa峠越しに遠方のEverest(8,848m)とNuptse(右7,861m)が超然と屹立している。
 北方にChoOyu(8,188m)が真っ白な霊峰を聳えさせている。  ChoOyuに並び、その右側にHungChhi(7,029m)がフクロウのような格好で聳える。
 Gokyo Peak頂上(5,360m)で遠くEverestを背景に。  西南方向にRenjola方面の峰々が広がる。
 Machermoに降る4,800m付近で急に吹雪になり、急激な温度低下と風で喉をやられた。  Gokyoから9kmほどの長旅で、ヤクが迎えられやっとLuzaのロッジに。他に客なし。
 Luza(4,360m)ーーー>NamcheBasar(3,440m)
ひたすらNamucheBasarに向かっての帰路
L 4/19 Luzaー>NamcheBasar:16km
 昨夜は一人客で家族と一緒にヤクの糞を燃料にしたストーブで過ごしたLuzaのロッジ。  一路Namcheに向かってひたすら歩き続けた。
 PortseTenga(3,680m)のロッジが見えてきた。前方はThamserku峰(6,608m)  4,000m以下になると、木々も増えてきて、国花のシャクナゲの花も色鮮やかだ。
NamcheBasar(3,440m)ーーー>Lukla(2,840m)
休みなしの2週間トレッキングで、体力的にも精神的にも精根使い果たし、やっとLuklaにたどり着く
M 4/20 NamcheBasarー>Lukla:20km
後半5日間、ポーターとして付き合ってくれた62歳のTembaSherpaさん。昼食に、店のおばさんが、ネパール名物のMomo(ネパール風餃子)を1時間もかけて作ってくれた。  この吊り橋を渡れば、やっとLuklaにたどり着ける。後半、吹雪で喉をやられ、半病人状態で歩き続けた疲労は極限に達していた。何とか”夢”を完遂できる!
 4月21日、カトマンズの繁華街”タメル”に帰って、雑踏の中に別のネパールを見た。  4月22日カトマンズのホテルに戻り、屋上のレストランで遅めの朝食。去年のネパール地震の際、不安な気持ちで眺めたジャカランタの花が今年も変わりなく咲いていた。
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