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  03.12.??   Berg,Violin Concerto
(Violin: Anne-Sohpie Mutter)
 
 

シェーンベルク『月に憑かれたピエロ』が意外と良かったので、
ベルクも聞いてみる。

これ、だめ。ホラー映画のサントラ聴いてるみたい。
現代音楽にありがちなオドロオドロしい音楽。

一緒に録音されているリームも、そんな感じ。

やっぱり、自分。現代音楽だめそう。

Anne-Sohpie Mutter
ベルグヴァイオリン協奏曲ほか

   
  03.12.??   Collin Mathews作
OliverKnussen指揮
London Sinfonietta
『broken symmetry,4th Sonataほか』
 
 

 現代のイギリス人作曲家による作品。なかなか小気味良い。

 オーケストラを使った、ハウス―テクノといった感じ。

 シェーンベルグ的オドロオドロしさがなくて良い。

Collin Mathews
broken symmetry,4th Sonataほか
(London Sinfonietta、指揮:OliverKnussen)
Deutsche Grammophonレーベルから発売

CollinMathews:BrokenSymmetry,4thSonata

  03.12.11   天気予報。  
 

 最近、天気予報が妙に当たらない。
 日本の天気予報より、アメリカの天気予報のほうが当たるかなあ、と思って、ラジオのダイヤルをAFNにあわせる。天気予報の時間。どうやら、Airforce Wearther Centerだかなんだかの予報らしい。ということは、米軍当局の天気予報。これは、あたりそうではないか。

 今日の気象庁の天気予報は、昼から雨。米軍の予報は、昼間は、mostly claudy、今夜はclaudy with showers、明日は、claudy with occasional rains。対立的な予報。
 ボクは迷わず、米軍の予報を採用。自転車で、大学へ向かう。
 いってみれば、米軍についてゆくという決断をしたってわけだ。

 自転車でしばらく走ると、ポツポツ程度の雨。しかし、すぐやむだろうと思って、走り続ける。だって、米軍の予報だもの。天気予報が外れるようでは、戦争などできるわけないではないか。
 もうしばらく走ると、雨が強くなってきた。でも、そのうちやむだろう。だって、米軍の予報だもの。天気予報が外れるようでは、戦争などできるわけないではないか。
 さらに、十分くらい走ると、土砂降りの雨になり、髪の毛から顔面に滴り落ちる雨水で、前方が確認できなくなった。しかたがないから、近くにあったスーパーに入って雨宿り。ぐるっと見て歩いていれば、雨はやむに違いない。
 十分ほど、スーパーの中を歩いていると、体が急激に冷えてきた。よく見ると僕は雨でずぶぬれだった。走っている間は、体が熱いが、とまると体は冷める。さらに、スーパーに入れば、保冷用の冷気で、売り場の肉や魚と一緒に、僕の体も冷やされる。震えながら、スーパーを出ると、雨は相変わらず強かった。

 こんな状態で講義など聞いていたら、肺炎だって起こしかねない。しかたなく、強い雨のなか、自宅へ引き返す。自宅にもどるとすぐに熱いシャワーを浴びたが、それでも、体の震えは収まらない。手じかにラジオがあったので、再びAFNをつけてみる。すると、天気予報が聞こえてきた。もう降っているというのに、米軍の予報は、昼間は、mostly claudy、今夜はclaudy with showers。

 あぁ、米軍についていった私が馬鹿でした。

AFN←FEN

   
  03.12.05   シェーンベルク『月に憑かれたピエロ』  
 

シェーンベルクを初めて聴いたのは、高校生のころ。『浄夜』のLPだった。
不安ばかりを呼び覚ます音楽。
あれ以来、シェーンベルクを避けてきた気がする。

あれから10年以上。今回、勇気を出して、シェーンベルク『月に憑かれたピエロ』のCDを手に取った。歌曲だという。

すばらしかった。大変美しい。定まらぬ音の狭間で、揺らめき続ける詩の声。そんな感じ。

ボクが変わったのか、シェーンベルクも曲によっていろいろなのか、Deutsche GrammophonがCD化した演奏には外れがないということなのか。

まぁともかく、現代音楽も聴いていってみよう、今後。
現代音楽っていっても、もう80年くらい前の音楽なんだよねえ。これって。

P.S.
シェーファー嬢のソプラノ・ウ゛ォイスは大変美しいのですが、うちの安物スピーカーでは、高音域で彼女が声を張り上げる度に、音が割れたしまう。ちゃんとしたオーディオセットでの鑑賞がお勧め。

シェーンベルク
月に憑かれたピエロ
ソプラノ:クリスティーネ・シェーファー
指揮:ピエール・ブーレーズ
録音: 1997-98年
Schenberg 月に憑かれたピエロ

シェーンベルク
浄夜
指揮:カラヤン
演奏:ベルリンフィル

Schoenberg/浄夜

  03.12.04   Pharoah Sanders  
 

 ファラオ・サンダースが最近出したアルバムがあったので、聴いてみる。

 ファラオ・サンダースって、まだ、生きてたんだ。それが、最初の感想。ファラオ・サンダースといえば、最晩年のジョン・コルトレーンGiant Stepくらいまでは、わりと、きちんきちんとしたご機嫌なジャズをやっていたコルトレーンは、『至上の愛』あたりから、かなり過激になりはじめ、ついに、Ascensionでフリージャズに参入。このとき、コルトレーンが演奏メンバーに迎え入れたのが、ファラオ・サンダース。これ以降、Meditations,OMなど、かなり激しく、耳障りのわるい、破壊的なジャズを、ファラオ・サンダースはコルトレーンとともに吹き込んでいくことになる。

 知ってのとおり、このあと、まもなく、コルトレーンは死んでしまう。基本的にコルトレーンにしか興味のない僕は、コルトレーン死後、サンダースがどうなったのか、なんて、知りもしなかった。失礼ながら、まだ、生きてたんですねえ。

 聴いてみてまたびっくり。すっかり「歌い上げ系」のサックスになっているのだ。テロリストを想起させる、あの破壊的な煽り立てる演奏は、完全に抑えられている。やろうと思えばできるのだろうが、あえて、それはやらず、歌い上げているのである。大人になった、というところだろうか。

※ John Coltrane : Official Site @ Universal Music,

Pharoah Sanders Quartet

The Creator Has A Master Plan

John Coltrane,
Ascension
Coltrane/Ascension

John Coltrane,
OM
(私は勧めません)

Coltrane/OM
John Coltrane,
Meditations
Coltrane/Meditatoin
  03.11.xx   Red Garland Trio, Wynton Kelly  
 

 ぼくは、ジャズはかなり聴いているほうだと思うのだけど、レッド・ガーランドウィントン・ケリーは、今回初めて聴いた。この時期のジャズが僕のなかでは脱落していたのだ。僕が知っていたのは、コルトレーンあるいはセロニアス・モンクなどのある程度前衛化したモダンジャズと、グレン・ミラー、ベニーグッドマン、デューク・エリントンといったスウィング時代のジャズだけ。で、その間、1950年代ー1960年代初めの、前衛化する前の、割とスタンダードなモダン・ジャズは、完全に抜けていた。

 もともと、僕がジャズを聴きだしたきっかけはというと・・・。

 中学生のころ、NHK教育テレビが『土曜倶楽部』という番組をやっていた。糸井重里なんかが司会していた『YOU』の後継番組で、あのときは、いとうせいこうが、司会だったと思う。そのなかに、夏目房ノ介(漱石の孫)の短いコーナーがあった。そこであるとき、夏目氏は、「昔は、ジャズ喫茶などというものがあって、薄暗いところで、馬鹿でかい音量のスピーカーの前に陣取って、首を振りながら聴いて・・・」などという話をしていた。へー、と思って聴いていると、なぞめいたコトバが僕の耳に飛び込んできた。「ジョン・コルトレーンとかね・・・」。「ジョン・コルトレーン」。謎めいていて不思議な響き。それで、気になって、図書館で、探してしまった。それで、借りて聴いたのが、『My Favorite Things』と『至上の愛』のLP。で、非常に、気に入ってしまったのだ。 

 だから、たぶん、ぼくは、ジャズが好きというよりは、コルトレーンの音楽が好きで、その周辺を聴きまわってきたのだと思う。そういうわけで、コルトレーン周辺のちょっと前衛化した人のジャズは良く知っているのだけど、その前の、おしゃれで楽しいモダンジャズは、よく知らなかった。 

 しかし、知らない、ということは恐ろしい。聴いたこともないのに、「あんなのは、たいした音楽じゃないね!」などと、思いこんでしまう。で、今回、はじめて聴いてみたら、これはこれで、非常によかった、というわけ。ある意味、いままで、前衛派に洗脳されていた、といってもいいかもしれない。ぼくにとっては、新発見なのでした。

Wynton Kelly!
(1961)

Wynton Kelly!

Red Garland Trio
Groovy
(1956-7)

RedGarlandTrio Groovy

John Coltrane
Love Supreme
(1964)

John Coltrane Love Supreme

 

  03.11.03   すごい。高校生。  
 

 渋谷区東のLIFEでお買い物。
 その後、荷物を抱えて、青学脇の八幡通りを通る。

 そのとき。
 ミーシャの歌がアカペラ大音量で聞こえてきた。
 その辺の車が、大音量でかけているのだろう、
 と思いつつ、音源を捜すが見当たらない。
 目に付くのは、
 向かいの歩道を歩いているセーラー服の女子高生だけ。
 どこかの建物でかけているのだろうか、
 いや、でも、そういう音でもない、
 などとつらつら考えて、
 ふと、女子高生に眼をやると。
 歌っていたのだ。

 セーラー服の、どこにでもいそうな女子高生が、
 プロ顔負けの声量で、
 ソウルフルに歌っていた。
 びっくり。

 いや、実はもうプロで売れてる人だったりして。


MISIA GREATEST HITS

Misia Greatest Hits

現場写真→

 

 

  (c)Tirom!,2001-.