15.静岡から東京まで
2006 3
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■熱のこもった打合せ

 3月16日、プロデュース会社「アルタモーダ」さんとの打合せのため、袋井市にあるオフィスに向かった。
 3月の初め、式の詳細な進行表のたたき台を作った。これまで使っていたものは単に項目を並べた程度のものであったが、細かい時間ごとに詳細内容を記述し、BGM、司会者の言葉、スタッフの行動、注意事項など、すべてを網羅したものに作り替えた。これから検討を重ねるに従ってこれを修正してゆき、式当日にはここにすべての情報が網羅されるようなものを目指した。
 アルタモーダさんとは、この進行表を基に各項目を入念にチェックした。確認したのは、以下の内容である。
新婦の着付けは、8時半開始、10時完了とする。
ホテルからバスで会場へ向かう際の人員確認は、招待客の代表者一人に頼むこととする。ホテルに集まる招待客全員に代表者の連絡先を伝えておき、万が一遅れた場合には連絡してもらう。遅れた人はタクシーで会場まで来てもらう。
受付兼待機場所となる加茂荘での出迎え時、ペットボトルは2〜3種類を用意する。あらかじめ、適当数の紙コップについだ状態で準備しておく。ペットボトルはなるべく招待客から見えないようにする。
駐車場から加茂荘への順路を示すプラカード等を立てることとする。ただし、これを行ってよいかを加茂花菖蒲園さんに確認する必要あり。
音響係の方は、1名がつきっきりとなる。
ケーキ用の飲み物を聞く用紙と、ドレス色当てゲームの回答用紙は、別々に作る。テーブルごとに名前と色を決め、用紙もその色で統一する。
お祖母さんに渡す花束は、式開始時から、新郎新婦のテーブルの上に飾っておく。
色紙には、署名をいただく意味を書いておく。
司会者による新郎新婦の名前の呼び方は、「さん」づけとする。同様に、式内では通常の敬意を示す程度の尊敬語・丁寧語で新郎新婦を呼ぶこととする。
両親の席は、新郎新婦の姿をいちばん近くで見てもらえるよう、上座近辺に設置する。また、式内で行う催しはすべて会場中央の見やすい位置で行いたいため、通常の形式からは外れるが、両親への贈り物や両親からのあいさつも上座に近い位置で行いたい。なお、こうした点については、式開始直後の新郎新婦あいさつの中でひとこと述べることとする。
(通常の結婚式では、両親の席は下座の末席、両親への贈り物やあいさつも下座でおこなう)
20分間でウェディングケーキを切り分けることが可能かどうか、また、ケーキを1時間ほど外に出しておいても大丈夫かどうか、アルタモーダさんからケーキ屋のグリフォンさんにご確認いただく。

■最後のごあいさつ

 アルタモーダさんとの打合せを終えると、そのまま東京へと車を走らせた。あでりーの親戚宅にあいさつにうかがうためである。熱のこもった打合せのあとだったので、少々疲れてはいたが、無事に花小金井市にある料理屋さんに到着した。あでりーの父方の伯父夫婦と叔父夫婦、さらにその子供(あでりーにとってのいとこ)夫婦、という大所帯だった。僕らが来るということで、わざわざ集まり、お店を予約して待っていてくれたのである。すでにお酒がかなり入っていたが、僕が飲めないことはあらかじめお義父さんから伝えてあったので、無理に飲まされることもなく、おおにぎわいの食事となった。これで、予定していた親戚めぐりはすべて終了した。

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