12.打合せは快調に
2005 11
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■庄屋料理

 11月21日、式で出す食事内容を打ち合わせるため、ふたたび加茂花菖蒲園を訪れた。U常務のほか、厨房担当のMさんにも加わっていただき、お話をした。また、プロデュース会社「アルタモーダ」のIさんにも加わっていただいた。

 当初僕たちは、通常メニューの庄屋料理の他に、なにかお祝いごと用の特別な料理を一、二品ほど追加することを考えていた。しかし、話を伺ってみるとそれは難しいようで、各品目の量を増減することは可能だが、あとはこちらで通常販売されているものを追加することしかできない、ということだった。そこで、以前に試食させていただいたちまきを追加し、染飯(そめいい。クチナシで染めた黄色いおこわ)の量をそのぶん減らすことを考えた。また、山桃の実がとてもおいしくて気に入ったので、これは量を増やすこととした。

 式には未就学の幼児が二人参加する予定になっており、子供用の食事が必要だった。菖蒲園さんでこれを用意いただくのはやはり不可能だということで、アルタモーダさんと共に、近場でケイタリングあるいは持ち帰りできるお店を探すことになった。
 飲み物については、こちらでご用意いただけるもの以外は、我々で持ち込むこととした。食事や飲み物の給仕をどこに担当してもらうかも悩んだが、けっきょく、アルタモーダさんにお願いすることにした。

 テーブルの種類と数についても、現場を見て検討を重ねた。既設のテーブルだと料理が三人分しか乗らないため、別途テーブルを用意する必要があることが判明した。
 テーブル配置として、新郎新婦席を会場の中央に設け、周りを招待客が取り囲むような形式も案として出された。おもしろいとは思ったが、招待客に新郎新婦が背を向ける席も出てきてしまうため、やはり正面に座る形がいいということで落ち着いた。
 そのほか、スタッフ用の食事内容、グラスや食器の数、音響機器の種類と配置など、細かい内容の詰めをおこなった。


■白無垢、ふたたび

 加茂花菖蒲園をあとにし、貸衣装のラビアンローゼさんに向かった。前回気に入ったクジャク柄の白無垢をもう一度試着させてもらった。
 その後、気になっていた料金について尋ねてみた。今の料金だと想定しているよりも少し高く、9月に行った「まきやす」さんのほうに軍配が上がる。ただ、土地の利便性、さらにお店や担当の方の雰囲気などからして、できるならこちらのお店でお願いしたい。そのあたりをあでりーが力説してくれたおかげで、担当のKさんはかなり値引きをしてくださった。和装については、これで見通しがついた。


■ドレスもまた

 11月28日、「レイナ三城」さんを訪れた。今回は、色付きのカクテルドレスについても試着をさせてもらった。事前の電話で好きな色は何ですかと聞かれ、緑色とこたえておいた。到着してみると、淡い色合いの、とても素敵なドレスが用意されていた。あでりーは一目でこれを気に入った様子だった。
 この日、またもやプロの技を見た。緑のドレスにはショールが用意されていて、これを様々な風にあしらうことでまったく別のドレスになるのだ。レイナ先生のその場のひらめきにより、幾通りものパターンにドレスが変化していく。呆気にとられ、ただ見ているよりほかなかった。

 純白ドレスは、前回もっとも気に入ったマーメイドタイプをふたたび試着させて頂いた。今回さらに、次のファッションショーで使う予定だという帽子も用意されており、かぶってみたら、これがまたゴージャスで素晴らしいものだった。鳥の羽根をイメージした飾りがふんだんに使われ、鳥好きのあでりーにはぴったりだった。帽子のかぶり方、セットのしかたなど、レイナ先生は手を抜くことなく真剣にチューニングを施していく。その姿は僕らも圧倒されるほどだった。

 最後に料金の話になった。前回、驚くほどお値打ちな料金を示してくださったが、今回追加になった帽子もまた同じくらい良心的な価格だった。僕らはもう迷うことなく、お願いします、と頭を下げた。
 ドレスもまたこれで決まった。僕らは、このお店を見つけることができてよかったと、心から思った。
 

〜 この日、撮影した写真 〜










 

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