8.次々と |
2005年 9月 |
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〜 この日にあでりーが作ったコサージュ 〜
■入籍に関わること
入籍の時期をどうするか。それは、6月にあでりーの実家にあいさつに行った際、義父から出された宿題だった。僕らは二人で話し合った結果、やはり新婚旅行前に入籍を済ませようということになった。そして、どうせならば意味のある日にしたいといろいろと考えた末、二人が出会った11月5日で落ち着いた。
この決定により、また様々なことが動き始める。結納を交わさないことは先に書いたが、結婚前にお互いの両親どうしが顔合わせをする機会は必要だと考えており、そのこともお互いの両親に話し、了解を得ていた。11/5に入籍をするなら、それより前に顔合わせの機会を設けなければいけない。時間にそれほど余裕はない。
僕としては、どちらかの家で一度対面すれば十分だと思っていた。この時期はかなり忙しくなることもあって、僕の実家のほうへは忙しい時期が過ぎてからゆっくり、という感じで考えていた。が、義父はそうではなく、お互いの実家に一度ずつ顔見せをすることが必要だという考えだった。このあたりについて、ふたたび僕は彼女の両親と話をし、結果、10月中旬にあでりーの実家で食事会をおこない、その後、10月末に兵庫の僕の実家に行く、ということに決定した。
■いろんなところへ
式に出席してもらう方へ、少しずつメールで連絡を取り始めた。いずれも色よい返事ばかりだった。それから、遠方からの招待客のため、会場近くで宿泊する場所を探してみた。新幹線の掛川駅ちかくで、2つほど大きなホテルがあった。「掛川グランドホテル」と「パレスホテル掛川」である。ホテルでは他にも、会場へのバスの手配、着物の着付け、ウェディングケーキの用意などをしてもらえるかを確認したかったため、あでりーが質問事項をまとめ、メールを出してくれた。返事はすぐに来て、どちらもおおよそ望んだことは実現できそうだった。
あでりーの両親と二度目の話合いをした同じ日、僕らはあでりーの実家近くにある柿本写真館に足を運んだ。ここは、あでりーが小さい頃からなにかにつけお世話になっている写真屋さんで、結婚の話が決まった早い段階で、式の写真はここに頼みたいという彼女の要望があった。
カメラマンの柿本さんは僕と同年代ぐらいのさわやかな男性で、にこやかにお話をすることができた。そこで僕たちは、会場まで出張していただくことの了承を得、その場合の料金が概算でどのくらいになるのかをお聞きした。
その後は、貸衣装屋さんへと足を運んだ。「まきやす」さんというお店である。こちらで、白無垢とドレスを数着ずつ、試着させてもらった。白無垢についてはけっこういい柄のものがあったが、ドレスは残念ながら、レイナ三城さんのものと比べるとどれも見劣りするものばかりだった。
不肖ながら僕も、紋付き袴と燕尾服を試着させてもらった。どちらも、着るのは生まれて初めてのことである。袴は黒と白の二色を試したが、新婦が白を着るなら新郎は黒のほうがしっくりきそうだった。
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