5.なかなか決まらない… |
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2005年 6〜7月 |
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■ふたたび、会場へ
5月が過ぎ、6月に入った。しびれを切らした僕らは、ふたたび加茂花菖蒲園へと足を運んだ。名物の花菖蒲がちょうど見頃であり、また、式に出す料理の味見も兼ねていた。
花に満たされた温室に入ると、最初に訪れた日と同じ感激を味わった。何度来ても、ため息が出るほど素晴らしい。庄屋料理も想像以上においしく、これなら大丈夫と確信した。食後は中を歩いて廻り、どういう感じで式ができるか考えをめぐらせた。もうすっかりこの場所に惹かれていた。どうしてもここで式を挙げたいという気持ちを、二人して確認しあった。
その日は、社長の娘さんであるTさんに案内をして頂いた。我々の結婚式について、やってみたい気持ちは大きいのだが、やはり来年開園する神戸花鳥園のことが気がかりでなかなか踏み切れない、との話をお聞きした。温室内の花をどれだけ移設し、またいつ戻ってくるのか、はっきりとは決まっていないらしい。また、人員がかなりそちらに割かれるということもあり、僕らが挙式を予定している時期に園内がどうなっているのか、まだまだ不透明な部分が多いとのことだった。
僕らが式を2006年3月に設定したのは、1月末から2月にかけて新婚旅行に行くこと、旅行より前だと僕の仕事の忙しい時期にあたること、妻のあでりーが就職をするなら4月が最適であることなどの理由からだった。しかし、加茂花菖蒲園の開園する4月より前に挙式をおこなうのは、話を聞くかぎり難しい状況だった。僕らは、菖蒲園の閉園する6月末以降に式をずらすことが可能かどうか話し合い、なんとかいける、と結論した。そして、その旨をTさんお話ししたところ、それなら大丈夫だと思います、との返事をいただいた。正式な承諾は後日いただくことにし、菖蒲園をあとにした。
■衣装拝見
菖蒲園からの帰り、車で20分ほどの距離にある貸衣装屋さんをのぞいてみた。ネットで見つけた「ラビアンローゼ」さんというお店で、会場が菖蒲園に決まらなければここにする意味もなくなるが、まあ物は試し、と軽くお話をうかがった。ここではドレスも白無垢もレンタルできるので、とりあえずドレスを試着させてもらうことにした。
初めて着るウェディングドレスに、あでりーは何となく戸惑っているようだった。それでも僕は、感激して何枚も写真を撮った。2着ほど試し、料金の説明なども受けて、店を出た。
衣装についてもこれでスタートできた。あとは会場が無事に決まってくれることを祈るのみである。
〜 この日に撮影した写真 〜

