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2000.7.21 パピーコートよ さようなら この写真は、かわいいけせらの一番かわいくない時期の写真。 パピヨンは本来シングル・コートで毛はあまり抜けない(環境に対応するため、ダブル・コートになってしまったパピヨンも出てきているらしいが)。 でも、仔犬の毛から大人の毛には生え変わるので、この頃は結構いっぱい抜けた。 生後4ヵ月半のけせらは、ちょうどパピー・コートが抜けきってしまっている時期で、後で写真で見ると、この時期だけ雰囲気が全然違う。 写真も少ない気がするし・・・。 毛だけじゃないね、顔や手足も伸びて、もう赤ちゃんけせらとはお別れだね。 |
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でも実は、成長がたのしみなんだ。 この仔はいつになったら落ち着きが出てくるんだろう、耳や胸の飾り毛が早く伸びてこないかな、って。 大人になるに連れ、けせらにもいいことがある。 トイレが完璧にできるようになった頃からもう既に、サークルの中と外とを自由に行ったり来たりできるようになっていた。 それでもしばらくは、私たちが眠るときと出掛けるときだけサークルに入れていたが、少しずつ、夏の間に、いつでも開けっ放しという状態になっていったのだった。 食事も、この後生後5〜6ヵ月頃からは、ドライフードをそのまま、1日2回となった。 お昼をなくした分、おやつにジャーキーをあげることにしたら、お手の必死度が違うので、とってもおいしいらしいことが判明。 夏は食欲が落ちて、まだ成長期なのに体重も少し減ってしまい、甘やかさない方針の我が家でもさすがに心配になって、ドライフードに少し缶詰を混ぜてあげることにした。 栄養バランス・値段・保存性の全てにおいて、ドライフードが一番いいらしいが、やっぱり缶詰を混ぜてあげるほうがおいしいらしく、よく食べる。 でもうちはずっと健康でいてほしいし、贅沢にならないように、メインはずーっとドライフードにしていくつもり。 人間の食べ物も、あげないと決めている。 |
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私だけなのかもしれないが、この頃、けせらがかわいいと思えないときがたまにあった。 そりゃあ確かに、いたずらによって、ということもあるかもしれない。 家でうんちをした後、すぐに気が付かないと、トイレの周りをうんちでぐちゃぐちゃにしてしまうとか、お留守番をさせると、玄関でマットをボロボロにしてしまうとか、何度も何度も叱っても、なかなか直らないこともあった。 でもそうじゃなくて、もっと違う理由で、本当にガックリしてしまうことがよくあった。 それは、けせらは私のことが嫌いなんじゃないかと思ってしまうからだった。 最初の頃からのことだけれども、家に他の人が来ると、その人がいる間はずーっとその人の所で、普段私には見せない程の大はしゃぎをし、ついて回り、私が呼んだって、見向きもしない。 一瞬ドアを開けた隙に大脱走をし、1階まで走って行ってしまい、下にいる人の所でうれしそうに遊んでいる(その後のしつけで大脱走はなくなったけれど)。 お散歩でもあっちこっちと引っ張りまくって、見る人全てに愛想をふりまく(これまた私には見せないうれしそうな態度で)。 誰もいないときですら、散歩中はいくら呼んでも私には見向きもしない。 そういう姿を見るたび、なんだかガックリしてしまうものだった。 抱っこしようとしても逃げられるようになってきたし・・・。 犬は飼い主にのみなつく、というイメージがあったので、この頃は「私が飼い主なのが嫌なのでは」と思い、本当に悲しくなってしまったものだった。 だから、けせらに冷たい態度をとってしまったり、ちょっとしたことでいっぱい怒ってしまったり、ということもあった。(後で思うと、けせらが根に持たない性格で本当に良かったと思う。) でも家を出て、本屋で犬の雑誌を見たり、おさんぽをしている他の犬を見ると、「けせらがやっぱりかわいい」、「どのわんこよりもけせらが一番」だと思うのだ。 結局家に帰ってすぐ仲直り。元通りの仲良しになる。 「けせらは知らない人が好きなだけなのだ」と。 ただ単に私の変な意地で、けせらが好きだから悲しくなっちゃってたのね。 この文章を書いている今(けせらは1歳ちょっと)ではとっても仲良しで、そんなことは全然思わない。一時期的なものだった。 相変わらずけせらは愛想をふりまくけど、それはけせらの性格なんだし、(おもしろいし、かわいがられるし、)逆にくつろぐ姿は私たちにしか見せないのだ。 それに、私を好いてくれているのがわかるようになったから・・・。 |
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生後6ヵ月にもなると、だいぶパピヨンらしくなってきた。 体重も2.6kgぐらいになり、大きさも落ち着いてきたみたい(性格は全然落ち着かないが)。 ベットの上だとか、高い所に飛び乗るのが好きで、見ているこっちの心配をよそに、元気に飛び回っている。 よく、ソファーが好きというけれど、狭い我が家にはそんなものはないのでよくわからなかった。 が、けせぱぱが折りたためる椅子を買ってきたら、いつの間にかピョン!気がつくとよくそこにいる。 お気に入りに追加!って感じー。 たたんであるときに飛び乗って、倒れたこともあったのに(ケガをしなくて本当に良かったけど)、懲りないらしい。 けせぱぱが使うときにはどかすよー。 |
避妊については、どうしようかすごく悩んだ。 かわいそうかもしれない。 でも子供が生まれてしまったら、責任を持てるゆとりはないし、もっとかわいそうなことになってしまうかもしれない。 そう思ったらこわいのだ。 (どうしてそう思うのかは、ホームから行ける「PLEASE」のコーナーを見ていただければわかると思います。) 病気も防げるし、産ませるつもりがないのであればした方がいいという意見と、交尾の体勢に入ってしまうとすぐですよ、という話を聞いて決意した。 小型犬だと7ヵ月ぐらいで生理が始まる犬もいるので、その前がいいと言われ、9月29日(7ヵ月直前)にお願いすることにした。 一泊病院に預け翌日迎えに行くと、けせらはわりと元気だった。 抜糸をするまで、傷口を噛んでしまわないように付けられたカラーに少し戸惑っていたようだが、朝ごはんもよく食べたそうだし、「すごく人なつっこいですね」と先生に言われてしまうぐらいだった。 |
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9.30
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でも帰って来てから何だかおとなしくって、すぐに床に横たわってしまった(写真)。 ゆっくり眠らせておこうと思ったのだけれど、突然「キャイン」と痛そうにないて私のひざに乗って来た。 痛そうで心配で、そーっと抱いてずっと撫でていた。 ほとんど動かないのだけれど、動くときとかたまに「キャイン」というのだ。 かわいそうで、けせらを見ているうちに涙がでてきた。 「だめだめ、けせらががんばっているのに私がこんなじゃ・・・」 けせぱぱのお出迎えは反射的にしてしまうようだし、ごはん(普段はカリカリだけだけど、心配なので缶詰を混ぜた)もちゃんと食べたけど、その日はトイレにも行かなくて、本当に心配だった。 |
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次の日に、横たわったまま大量のおしっこをして、とりあえずは一安心だけれど、時々痛そうな声を出すし、やっぱりおとなしい。 ごはんのときに化膿止めを飲ませるのだけれど、薬だけ下に食べ残ってしまったことがあり、口を開けて飲ませようとしたらすごく怒ってしまった。 結局、缶詰のごはんに混ぜてもう一度与えたら食べてくれたけど・・・。 「これを飲まないと、もっと痛くなりそうなのに」と思うのに、けせらのためだと思うのに、薬を飲んでくれない怒ったけせらを見て、また私は泣いてしまった。 元気のないけせらを見ているだけで、もう、昔みたいに元気なけせらには戻らないんじゃないかと思うと、「ごめんね、けせら。ごめんね」と言いながら、また泣いてしまうのだった。 |
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10.4 でも時間と共に、徐々にけせらは元気になっていった。 手術から3日後の10月2日には、笑顔を見せてちょこちょこ動き回るようになったし、トイレもちゃんとできていた。 そのさらに2日後(写真)にはわりと普通に過ごし、おさんぽにも行きたそうだったので、夜、近所をぐるっと歩いた。 |
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10.6 さらにその2日後の6日には、カラーをしているけど、ほとんど元通りのけせらだった(写真)。 結局、手術から約10日後の抜糸が終わる頃には、けせらはすっかり元気だった。 情けないことにいっぱい泣いてしまった私は、改めてけせらの大事さを実感させられたのだった。 他の犬もわりとしているのかと思っていたけれど、意外と避妊している犬は少ない。 そんなに簡単に妊娠してしまうわけではないのか、と思うと、果たして本当にするべきだったのか、と思ったりもする。 おさんぽなどで「避妊している」と言うのは、少し勇気がいるときもある。やっぱりかわいそうだったと感じてしまうから。 「かわいそう」、「もったいない」と言われる度、やっぱりけせらに申し訳ない気持ちになるのだ。 でも赤ちゃんができたら、と心配しなくていいし、いろいろな病気を防げるし、何よりけせらはこんなに元気なのだから、あんまり考えないことにしよう。 太りやすくなるというから、健康管理に気をつけて、痛い思いをさせた分、けせらをずーっと大事にしようと思ってる。 |
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カラーがとれて、抜糸も終わって、とても気持ちよさそうにミニエアークッションでくつろぐけせらは、もうすっかり元通りの元気なけせらだった。 うまい具合にくぼみにはまるのね。 何だかとっても長い10日間だったような気がする。 けせらが元気で何よりだ。 けせら、これからもずーっと、元気に仲良く暮らそうね。 けせぱぱも私も、とってもけせらが大切なんだよ、けせらが大好きなの。 |
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10.12 狭い所が好きなんです サークルの上にキャリーバックを乗せておいたら、よろこんで飛び乗ってしまうようになった。 心地いい椅子の上も好きだけど、犬はやっぱり自分だけの囲われた空間があると落ち着くらしい。 サークルの中のふかふかベットよりも、こんなに狭くて硬い所のほうが好きなのかしら? カラーがあるうちは、こんなふうにくつろげなかったものね。 ベットも勿論よろこんで使ってくれるのだけれど、最近は、どこに行ったのだろうと思うと、この中にいるんだから。 (後の部屋の模様替えで、キャリーバックは届かない高い所に行ってしまったけれど。) けせら、明日はお台場におでかけよ! |