前立腺がんの検診で使われているPSA検査について、 米政府の予防医学作業部会は受けないことを勧めるという勧告案をまとめた。
アメリカ泌尿器科学会は猛反発、 日本泌尿器科学会も、PSA検査を用いた前立腺がん検診に関する見解を発表、 スウェーデン・イエテボリでおこなわれたランダム化比較試験(RCT)を引用し、 「検診介入群では、コントロール群と比較して、44%の死亡率低下効果が得られることが証明されました。」 とPSA検診の意義を強調しています。
という話を、日本からやって来た医者が、スウェーデンの医者の前で話したら、 スウェーデンの医者の興味を引くことができるかな。
Pict事務長は気安く、「どうせ学会に参加するなら、何か演題出したら?」なんて言います。 イエテボリ研究を称賛する前置きで入って、続きはMAPWOS、って感じでちょっと頑張ってみようかな。
まずは、Hugosson先生たちの論文、
Lancet Oncol.2010;11:725-32.
Mortality results from the Goeteborg randomised population-based prostate-cancer screening trial.
Hugosson J, Carlsson S, Aus G, Bergdahl S, Khatami A, Lodding P, Pihl CG, Stranne J, Holmberg E, Lilja H.
この内容、1人の前立腺癌死を減らすためには、293人にPSA検診を行い、12人余計に前立腺癌患者を治療する必要があるは、すでに紹介しましたが、
論文を取り寄せて全文を読まなければ。
でもGoeteborgを片仮名にするとなんでイエテボリになるの?
ギョエテとは、俺のことかと、ゲーテ言い。
2012年10月16日の院長ブログ原稿