泌尿器科医・木村明の日記


コンサル棒屋②:落語の勉強

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病院めぐり 木村泌尿器皮膚科.臨泌,67,719,2013.

オフィスウロロジー2015


昨日は、まず嶮山スポーツガーデンへ。

空いていて、9時半から11時半までいただけで3セットできました。

そして午後は、コンサル棒屋のデータ作り。

泌尿器科開業のマーケティングというテーマでしゃべるもう一人の演者は在宅支援診療所の先生。

泌尿器科の手術患者は高齢者。ですから、高齢者の全身管理は泌尿器科医の得意とする分野です。

泌尿器科・内科ではなく、皮膚泌尿器科で開業した私は、往診しない医者。

診療時間以外も対応できる体制のクリニックは4月から地域医療貢献加算というのが算定できるそうですが、

これが算定できないということは、地域医療に貢献していない、ということなのでしょうか?

地域医療に貢献していない、というレッテルを貼られるビル診開業医の生き残る道は?

ということにスポットをあてた講演内容にしたいと思っています。

手術件数で公表しているように、2009年は包茎19例、パイプカット4例でしたから、私費手術代は昨年に比べ130万円の減でした。

自由診療合計額で、その減少分をカバーしてくれたのが、プロペシアバイアグラ・レビトラ・シアリスなどの売り上げ。

しかし、薬の仕入れの増加分に比べ、売り上げの増加分は僅かです。

初診患者さんが減っているのかもしれません。初診の件数をレセコンでカウントしてみましょう。

当院の最大の特徴は、PSA前立腺炎で上位にランクされるページを持っていることです。

PSAでヒットするページのおかげで、5年間に180例の前立腺針生検をやらせていただけたわけです。

前立腺針生検の手技料・検査代は3万円ですから、2009年は合計で90万円です。前立腺針生検という手技自体は収入にはたいして貢献していません。

PSAでヒットするページが当院の収入にどう貢献しているかについては、年間のPSAのF/T比の件数を見るのがよいようです。

前立腺炎については、シドニーでの学会のために集計済みです。

開院後3年間の新患8091人のうち732人(9%)が前立腺炎の患者さんで、再診患者を含めた延べ受診患者数19515人のうち2430人(12%)が前立腺炎の患者でした。

大雑把に言えば、保険診療の収入の12%分に、前立腺炎でヒットするページが貢献している、ということになります。

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夕方は、ブロ友オフ会で行ったことのある新石川の「蕎麦匠 源」での

三遊亭 遊雀 師匠 独演会

に行って来ました。

17時開演、18時会食でした。

これも飽きさせない講演をするための勉強です。

古典落語の寝床と崇徳院を聞きました。

蕎麦を食べている時に、三遊亭遊雀師匠が各テーブルを回ってきました。客の反応が講師に与える影響について質問させていただきました。

30代の頃はここで笑いが取れるはず、と思っているところで客の反応がないと焦っていたが、今はそんな時にも落ち着いていられるようになった、と聞かせてもらえました。
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