僕が口を開く前に、ウェイリスが、僕を姉さんそっくりの女性の前に押し出した。
ジョイス姉さん…いや、ゼルハ様とやらは、よれよれの僕を、頭の先から、つま先まで、無遠慮に眺めた。

「まさか、だって、あれは、この間の実験じゃ、大失敗したじゃない…。ノーマンはまだあんなモノに関わってたの?」

「ノーマン様はあきらめないんです。ノーマン様があきらめなければ、なんだってできるんです。今までだって、そうだったでしょう、ゼルハ様?」

ウェイリスが誇らしげに言った。


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