コース:
*初日に戻る*
@6:08上高地〜6:50明神6:55〜7:40徳沢8:00〜8:55横尾9:13〜10:08一ノ俣10:15〜10:49ロッジ槍沢11:19〜12:19大曲(水俣乗越分岐)12:30〜13:05休憩13:15〜13:36天狗原分岐13:46〜15:00ヒュッテ大槍分岐15:10〜16:00ヒュッテ大槍
A6:35ヒュッテ大槍〜6:55殺生ヒュッテ分岐7:08〜(ヘリ荷降ろし待ち)〜7:50槍ヶ岳山荘8:00〜8:35槍ヶ岳8:50〜9:13槍ヶ岳山荘9:45〜東鎌尾根〜10:22ヒュッテ大槍10:35〜11:10ヒュッテ大槍分岐〜11:30水場で昼食11:55〜12:14天狗池分岐〜12:55天狗池13:20〜13:50天狗池分岐14:00〜14:30大曲〜15:12槍沢ロッジ
B6:35槍沢ロッジ〜7:07一ノ俣〜7:58横尾8:20〜9:00新村橋9:05〜9:18徳沢9:40〜10:15オコジョ10:23〜10:25明神10:38〜11:16河童橋〜11:30バスターミナル
*2日目* 小屋の前から日の出を拝むが、雲の向こうで既に登った様子。今日はピラミダルな常念も見えて、なかなかの展望である。昨日は余り見えなかった槍が、今日は目の前にぬ〜っと聳えている。 ![]() ![]()
昨日頑張った甲斐があり、今日はゆっくりできそうだ。ひんやりした朝の空気の中、東鎌尾根を歩き出す。
またザックを背負いなおして歩いていくと、目の前の槍の穂先がどんどん大きく迫ってくる。梯子2箇所をクリアして斜面をトラバースすれば槍ヶ岳山荘、というところで爆音が。
ヘリが去ってからようやく山荘に。荷物を置き、トイレに寄って、念のために合羽の上だけは着ていよいよ穂先へ。
残念ながらガスに包まれ、期待の展望は全く無い。ただし、私たちだけの貸切。 山頂から妹にメールすると、驚いて返信が来る。docomoは通じるがvodafonはダメのようだ。狭いながらも3180mのピークで大休止。
さて下りは慎重に。途中で女の子が降りていくのが目に入るが、登頂を諦めて降りている様子。後姿からも恐怖感がありあり。 ザレだ下りは嫌だということで、またヒュッテ大槍まで東鎌尾根を戻ることで意見が一致。小屋からはまたお花畑をゆっくり楽しんで降りることにする。今日はゆっくり写真も撮りたいし。
無事目的を果たし、さっきはあれ程息が切れた尾根を、楽々下っていく。あっという間にヒュッテ。トイレを借り、改めてお礼を言って、お花畑の斜面を降りていく。 順調に下り、小屋で頼んだお弁当を、天狗原の分岐を見下ろす水場で頂く。シソの入ったお稲荷さんと、エビシューマイに卵焼き。サケもある。
ただ、虫が多いのは予想外。煩くまとわり付いて閉口する。 上り返しが堪えるが、何とか樹林帯に入るとようやく天狗池。小さな水溜りのような池が目に入る。
ぐるっと回って降りていくと、あ、槍が! てっぺんを時々覆われながらも、何とか槍が水面に映っている。寄り道してよかった!
青空が覗いて、急に眩しい日差しが照りつける。穂先があんなに遠くになったのは、もう600m以上も標高が下がっているから。本当にあのあたりは急登だったと実感する光景だ。 何とか分岐まで戻って靴下を脱ぐと、幸いまだつぶれてはおらず、絆創膏を貼ってまた紐を締めなおしていると、上空で雷鳴が轟く。あ、来たな。
ここからは槍沢に沿って河原と樹林帯の境目を下りていく。身を隠す場所の無い恐怖の体験だけは避けられそうだが、とにかく脱兎の如く降りていく。 あ〜助かった、と思いながらちょっとペースダウンしてまた花にご挨拶。最後は樹林帯にすっぽり入ってババ平のテント場を過ぎればもうすぐ槍沢ロッジだ。 幸い、団体が多いものの、個人客は一室に四人ほど。混雑をよそに、今日もゆっくり荷物整理ができる。お風呂もあるので、とにかく汗を流しに行くと、外は本降り。夕方までずっと降っていた。 何でも今日はイベントがあって、2回戦の食事を終えるとスピーチや歌が聞こえてくる。それを子守唄代わりに、お休みなさい・・・。
*3日目*
今日はヤマケイの涸沢フェスがあるせいか、沢山の若い女性がファッショナブルな服装で、颯爽と歩いてくる。 徳沢でソフトクリームを食べて休憩。このあたりも登山者が溢れている。テントの見本市なのか、所狭しといろいろなサイズのテントが張ってある。 だんだん上高地が近づいてきて、旅の終わりも見えてきた頃、とある地点で小動物が目にも止まらぬ速さで道を何度も往復しているではないか。 それは人がいてもお構い無しに、相変わらず猛スピードで動き回る。もしかして、オコジョ?
思いがけない出会いを堪能し、観光客で溢れかえる河童橋に到着。
バスは16時の予約なので14時に変更を頼み、案外慌しい残り時間で源泉欠け流しのお風呂を優先、バスターミナルから30分歩いて清水屋Hで入浴。ぐるっと回ってまた河童橋へ。 ちょっと慌しい行程となってしまったが、本当に束の間ながらも久しぶりの北アルプスを満喫。Lilyさんとの思い出深い山行となった。 |