コース:
@6:08上高地〜6:50明神6:55〜7:40徳沢8:00〜8:55横尾9:13〜10:08一ノ俣10:15〜10:49ロッジ槍沢11:19〜12:19大曲(水俣乗越分岐)12:30〜13:05休憩13:15〜13:36天狗原分岐13:46〜15:00ヒュッテ大槍分岐15:10〜16:00ヒュッテ大槍
*2日目に続く*
A6:35ヒュッテ大槍〜6:55殺生ヒュッテ分岐7:08〜(ヘリ荷降ろし待ち)〜7:50槍ヶ岳山荘8:00〜8:35槍ヶ岳8:50〜9:13槍ヶ岳山荘9:45〜東鎌尾根〜10:22ヒュッテ大槍10:35〜11:10ヒュッテ大槍分岐〜11:30水場で昼食11:55〜12:14天狗池分岐〜12:55天狗池13:20〜13:50天狗池分岐14:00〜14:30大曲〜15:12槍沢ロッジ
B6:35槍沢ロッジ〜7:07一ノ俣〜7:58横尾8:20〜9:00新村橋9:05〜9:18徳沢9:40〜10:15オコジョ10:23〜10:25明神10:38〜11:16河童橋〜11:30バスターミナル
いつでも行けるし、一人でも問題ないだけに、そのアプローチの長さから何となく先延ばしにしていた槍ヶ岳。9月に是非行きたいとLilyさんから話を聞いて、急遽一緒に出かけることになる。 表銀座から行くと3泊4日になるし、新穂高・双六から回るのも魅力的だが、主に日程の都合から、結局オーソドックスに槍沢からの往復となる。
上高地から明神、徳沢を経て横尾までの11kmが、ちょうど距離の上で中間点。更に進んで「槍沢ロッジ」まで行くと今度は時間の上で中間点となって、上高地から約4時間半(休憩含まず)。
我々は夜行バス。上高地到着は6:00の予定。大変なことを承知の上で、初日に「殺生ヒュッテ」ではなく、非常に評判のよい「ヒュッテ大槍」(2884m)を目指すことにする。 困るのは、地図によってコースタイムがかなり異なること。そこで「ヒュッテ大槍」に問い合わせると、「普段コースタイム通りに歩ける方なら、3時、4時には着くでしょう。」とのこと。う〜ん、果たして我々は・・・。
一抹の不安を胸に、お馴染みの「さわやか信州号」で、少し早く5:40に到着。路面が濡れており、空もどんより。予報も芳しくない。バスターミナルの静かなベンチで朝食を取り、6時過ぎに歩き出す。
このあたりは全くのハイキングコースで、道幅も広く、梓川に沿って明神岳や前穂などを眺めながら進んでいく。
徳沢では九州からの団体さんが、8時過ぎに蝶ヶ岳を目指して出発していく。朝もゆっくり、泊まりも蝶ヶ岳とか。これもまた贅沢な楽しみ方だ。
横尾から先は初めてだ。次のポイント、一ノ俣に向かって歩いていくと、数人の男性グループとすれ違う。挨拶すると、「槍が見えますよ。」・・・ここが「槍見河原」とは言われるまで気づかなかった。
一ノ俣で橋を渡り、二ノ俣を過ぎると槍沢ロッジ。10:49とは立派なタイム?!
階段状の道を登り出すと、すぐに巨岩が樹木をなぎ倒し、見ればそれは遥か向こうの山腹から崩れてきたものだと分かる。河原まで累々と巨岩を押し流しているこの異様な光景には息を呑む。 さて次のポイント、大曲(おおまがり:水俣乗越分岐)は、最新の昭文社ではロッジから1:40とあるが、1時間で到着。ただし、Lilyさんの旧版では1:00である。印刷ミスか、中高年のペースに合わせたものか。この40分の誤差は大きい。
地図を広げると、よくもまあこんなに歩いてきたものだと思うが、この先は勾配がきつくなり、距離の割に進めない地帯に入る。救いはお花。夏の花も秋の花も沢山咲いている。
本降りになってきたので、天狗原分岐で合羽を着ることにする。もう1ピッチでヒュッテ大槍への分岐だろうか・・・。 時計を見るともうすぐ3時。余りすれ違う人も無くなったが、元気なお兄ちゃんが上から跳ぶように降りてくる。 そのせいか、雨も上がって、ガスの切れ間にようやく分岐の標識が見えてきた。やった〜。4時前に小屋に着けそうだ!
ここで最後の休憩。Lilyさんはここが大いに気に入った様子。ここからヒュッテは見えないが、多分歩き始めれば姿を現すだろう。分岐からは40分となっている。
なるほど、最後まで急登ながら、登るにつれて展望も開け、前穂の北尾根のギザギザがガスの向こうに見えてきた。
少しだけ近づいた稜線を見上げると、上から男性2人がこちらに向かって大きく手を振っている。ああ、よかった、と手を振り返し、とうとう斜面を登りきると、かわいい小屋が目に入る。16時、ヒュッテ到着。行動時間は10時間。
立地上、もともと混雑する小屋ではないが、今日は15人とか。我々の部屋は二段ベッドが左右に向かい合っているが、二人で貸切。着替えもできるし寛げる。
★ヒュッテ大槍HP★
*2日目に続く* |