北海道2006 その3 2006年8月10日夜〜16日 |
北海道上陸初日はサロベツ原野や宗谷岬の観光、2日目は利尻岳登頂、そして今日は3日目である。鴛泊港10:05発のフェリーで礼文島に向かう前に島を一周することになっている。 利尻島は丸ごと利尻岳でもあるので、島を一周すれば、利尻岳を360度楽しめるという訳だ。山は見る角度によって本当に姿を変えるもの。昨日頑張って登った山をゆっくり眺めるのは贅沢なことだ。 まずは朝の姫沼に向かう。もしかして、の期待に見事にこたえ、池に写った利尻岳の美しいこと!あの稜線を登ったのだろうか、ともう一度思い返すのも楽しい。 気分良くまたバスに戻り、車窓からどんどん変る利尻岳の姿を楽しむ。利尻岳をご神体として拝むのか、あちこちに小さな鳥居が設けられている。 ちょうど島を半周するとオタトマリ沼。キャンプ場もあって、広い公園のようになっている。ここでまた沼めぐりということになる。 ハマナス・ソフトを食べながら、椅子に座って利尻岳を心行くまで眺める。ああ、優雅なひと時・・・。 | 姫沼に写る利尻岳 |
オタトマリ沼にて
アザラシの子 | みんなが戻ってくるのを待って、次は仙法志御崎公園へ。 なぜか海辺でアザラシの子供を飼っている。海の底は昆布の森。 ここからの利尻岳は絶景、とカメラを構えるが、山は厚い雲に覆われてしまった。折角のアングルだったのに、残念! またバスに戻ってフェリーターミナルに戻る。港に突き出た小さなペシ岬に一等三角点があるということで、ここに登ることに。 | 雲に邪魔されて・・・ |
フェリーを待つ間に、構内の売店で利尻岳のバッジを買いに行く。(リシリヒナゲシのついた可愛いバッジ。)お土産に利尻昆布も買ったし、本当にこれで利尻島を隅から隅まで楽しんだ満足感を胸に、10:05発のフェリーで礼文島に向かう。 遠ざかって行く利尻岳を眺めつつ、さて次の礼文島はどんな島かなと期待する。 港に着いたのが定刻の10:45、日は高く上り、蒸し暑さを感じる。途中のコンビニで受け取ったお弁当、何と礼文岳登山口にバスが着く前に車内で食べると聞き、びっくり。 |
山頂は彼方・・・ | 内路登山口は道路からすぐで、始めからジグザクの急登だ。さっきまでのノンビリ観光気分が吹っ飛んで、ひたすら追いかける。 トイレに行って戻っていない人もいるが、SサブLにお任せし、MサブLらと一緒に追いかけるが、私は一人どんどん遅れてしまう。 街中でもこれほどは速くは歩かないというペースで追うものの、全く追いつけない。更に、かなり後ろからも数名が必死に追っている。強い日差しの中、道端の綺麗な花を横目に、まるで競歩大会のよう。 ようやく話し声が聞こえてきて、木陰で先頭グループが待つ地点に到着。汗をぬぐう。 |
結局、終始このハイペースの行軍。礼文岳も山頂にタッチするかしないかで折り返すことに・・・。 どこかでボタンを掛け違えてしまい、最後までかみ合わなかったこの日。 「礼文岳にはおしゃべりしながらノンビリ登って、山頂ではコーヒーでも飲みながら、彼方の利尻岳を心行くまで楽しみ、途中では花も写して・・・」というのはどうやら私の勝手な思い込みに過ぎなかったようだ。 | 礼文岳山頂 |
案の定、礼文岳へのルートには余りめぼしい花はなかったが、去年も見たアリドオシランの小さな白い花や、ウメバチソウが見られた。 何故か一番印象的なのは、うちの庭にもあるネジバナ。しかも、とても色が濃い。 (余談:ネジバナは、これでも立派な蘭の一種。モジズリとも言い、百人一首に読まれている。 「みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆえに 乱れそめにし われならなくに」) ・・・ようやく登山口近くまで戻ると、海の向こうに利尻岳が再び姿を見せる。 バスに戻り、桃岩に登るという。バスで向かった先は桃台・猫台という海辺の展望台。どうもIリーダーの目指した場所では無さそうだ。 | 海の彼方の利尻岳 |
もっとお花が咲いている良い場所があるのに、と運転手のSさんがしきりに気にしている。 ようやくIリーダーらが戻り、Sさんの言うお花の咲いている場所へ向かう。有名な場所とみえて、夕方になるのに大型バスが数台路上駐車しており、見れば観光客が急坂を必死に登っている。 見れば見事なお花畑!桃岩に登れるとすれば、やはりここからと思われるが、管理人に聞くと、今は許可なく登れないし、非常に危険とのこと。 |
キタノコギリソウ | エゾノコギリソウ | ミソガワソウ | ツリガネニンジン |
(礼文島散策路マップ)桃台猫台ではなく桃岩展望台へ!
フェリーで稚内へ | 夕刻またフェリーに乗って稚内へ。 宗谷にある宿に到着、夕食後温泉に入って、早めに「お休みなさい。」・・・ 明日は帰路、名寄に立ち寄ってピヤシリ山に登ってから室蘭へ。フェリーで青森港に向かう予定である。そろそろ新聞やテレビのニュースが気になり始める。 |