管理者について

 なまえ。エフヤマダ。
 オタク。普通のオタク。
 1970年代生まれ。

 オタクには、というよりは、一般に趣味には、他者とのコミュニケーションの契機が必須であろう。自分の素朴な好き嫌いに固執する、という姿勢は、趣味の対極にある。趣味は、コミュニケーションのなかで洗練されねばならない。オタクにおいても、これは当てはまる。

 と、このような美学的考察にもとづいてサイトをつくったわけではない。当然である。
 ふと気づくと仕事は忙しく周囲にオタな友もいない。この殺伐とした現状のなか、オタク的テキストを書くという行為そのものに人生の慰みを見い出した。これがはじまり。すなわち、まずは、書くことが娯楽であった。
 ただ、まあ、せっかく書いたものをハードディスクの底に埋もれさせておくのも勿体ない、というわけで、当サイトが建造されたわけである。
 ある意味、テキストを書いたことで、私の精神衛生、という一定の目的は果たされている。これが読まれるかどうかは、どうでもよいと言えばどうでもよい。ということで、一昔前の精神病院か刑務所のような殺風景な構成は続く。宣伝もメンドクサイのでしない。保管庫でいいやもう。

 基本的関心は、普遍的妥当性をもつ理論に基づいてオタク的な活動を行うこと、にある。私はこれまでの人生のほとんどをオタクとして生きてきたので、もはやオタク以外に生きる仕方を知らない。かなりダメだ。しかし、それでも物足りない。明晰判明な原理に則ってオタクでありたいのだ。

 ちなみに、原理主義者であるから当然のことであるが、相対主義的なオタク理解、すなわちオタク世代論やオタクジャンル差異分化論には賛同しない。現象面のみに囚われた誤謬だと考える。また、「アカデミズム系」を僭称するオタク論には生理的嫌悪感を覚える。あれは詐欺だ。もちろん、オタクについて文章を書いて皆に褒めてもらえてお金を貰える人が羨ましく妬ましい、ということもあるが。

 オタクの傾向属性については、サイト内の雑文を読んでいただければ自ずとわかっていただけると思う。
 不得意分野はまずもって立体モノとゲーム。「完成品を買うことはできるが、自分では組めない人」であり、「ゲームと言えば、まずギャルゲーかエロゲーな人」である。あと、ライトノベルも苦手である。仕事で活字を大量に読まなくてはならないので、なんか文字読みたくなくなっちゃうのだ。買っても積みっぱなし。(追記。…だったのだが、ライトノベルにかんしては苦手意識を克服したかもしれない。)
 また、イマのハヤリをきちんと抑えていく情熱はもう、ない。オタクの基礎教養を磨いた80年代から90年代にかけてはそこそこ頑張っていたのだが、もうダメである。肌に合わないモノへの耐性がホントになくなった。

 当サイトの内容以外で好むもの。飲酒と武術。武術を始めたばかりの一時期、武術仲間の目を気にして隠れオタだったことがあり、それが現在のオタ系人脈の乏しさの原因になっている。弱い人間だった。

 エフヤマダは中学生ごろ考案した筆名を簡略化したもの。元ネタはいろいろ。全国の山田さんには不愉快かもしれないが、「山田」という苗字のもつ、なんともいえない土臭い凡庸さに憧れる。

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