イヌガラシとスカシタゴボウ

イヌガラシ

アブラナ科にはアブラナ、ダイコン、カブ等々有用な野菜類が多いが、雑草の種類も又多く、作物を栽培する上で有害なものも少なくない。(、「スズナは菜の花の祖先」 の項参照)
特にイヌガラシ属にはこの手の雑草が多く、日本在来種として、イヌガラシ、スカシタゴボウ、ミチバタガラシ、コイヌガラシが有り、帰化植物としてキレハイヌガラシ、ミミイヌガラシがある。
名前も芥子菜(カラシナ)に似て役に立たないと言う意味でイヌガラシと名付けられた花であるが、若い葉は食べられる。
イヌガラシ属の中でもこの地方の散歩道でよく見られるのはイヌガラシとスカシタゴボウである。
いずれも雑草性が強く、水田の畦、田の周り等、いたる所に生育し、群生すると休耕田等をしばしば黄色に染める。
スカシタゴボウの名の由来は根がゴボウに似て田に多いのでタゴボウと呼ばれたようであるが、スカシ(透かし)の意味は良く分かっていない。

スカシタゴボウ 

  イヌガラシ        スカシタゴボウ      スカシタゴボウの群生

イヌガラシもスカシタゴボウも良く似ていて一見区別は難しいが、アブラナ科の特徴である長角果(長い実)が写真のようにイヌガラシは長く、スカシタゴボウは短いので長角果をみればすぐ分かる。

 次へ

最初のページへ戻る