ハシカグサ

今年(2007年)、麻疹(はしか)の流行による大学の休校騒ぎが起こり、ワクチンの不足等、大騒動となった。
子供の病気だと思っていたら15歳以上の 「成人麻疹」 で、これにはびっくりしたり、あきれたりで、先進国とは言えないという論調も多かった。
麻疹ワクチンを接種していない人が多い世代である事、ワクチンは抗体が十年も経過すると低下するのが原因のようである。
それにしても日本のような先進国を自負する国が何故と不思議に思っていたが、麻疹騒ぎも収まり、忘れかかった頃、たまたまこのハシカグサに出会った。
それも、別の花を写していて、下を向いた時この花を見つけたように小さくて目立たず、花の形からアカネ科の花だとは思ったが、ハシカグサ(麻疹草)の名があるのは調べて始めてわかった。
下の写真に見るように、葉が乾くと赤茶色に変色し、それを麻疹(はしか)の発疹に見立てたとする説が一般的であるが、はっきりしないようである。


山野や路傍の湿った所を好むアカネ科フタバムグラ属の花であるが、ハシカグサとは妙な名前を付けられたものである。

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