ハキダメギク


名前の付け方はいろいろあろうが、ハキダメギクほど何ともひどい、かわいそうな名前を付けられたキク科の花はない。
大正時代、東京のゴミ捨て場(掃き溜め)で発見された事からこの名が付けられたとされ、確かに全体像は冴えないが、もう少し名前の付け方はあったように思われる。
熱帯アメリカ原産のキク科の帰化植物で、花は小さいが、拡大すれば結構可愛いい花である。
普通、晩春の頃から咲き始めるが、この地方では11月に入って目立つようになり、11月の野や土手はコセンダングサ、ノゲシと並んでこの花が際立つ。

ハキダメギクの花の拡大写真

ハキダメギクの全体像

全体像から見ればこの名も仕方ないとも思えるが、それにしてもハキダメギク以外の別の命名もあったはずである。 中国から伝わった花の名や古代からある花の名には優雅な名前が多いが、帰化植物に対して近世の学者が付けた名前はオオイヌノフグリやノボロギクにしてもあまりにも直裁的で感性がなさすぎる命名が多いように思える。

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