「君知るや 薬草園に 紫蘭あり」・・・・虚子
高浜虚子が詠んだ様に古来から名の有る薬草で、2000年前の漢の時代に書かれたとされる中国最古の本草書(薬物に関する書籍)である 「神農本草経」 にも記述がある。
鱗茎から取った漢方薬は白及(はくきゅう)と呼ばれ、皮膚や粘膜を保護する作用があり、又、内外出血に止血作用がある為、鼻血、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等に用いられてきた。
関東以南の日本各地の日当たりの良い湿性斜面や崖下に咲き、花も美しく、北原白秋は 「紫蘭咲いて いささか岩も あわれなり」 と詠んでいる。
紫色の蘭からシラン(紫蘭)の名が来ているが、白色もある。
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