コスモス

キバナコスモス

コスモスは休耕田、道路沿い、川岸等、いたる所に植栽され、こぼれダネからもあちこちで花を咲かせる秋の日本を代表する花で、古くから日本に自生していた花と思ってしまう。
ところが、日本での歴史は以外と浅く、明治の始め日本に渡来したのが最初である。 その後、表題の写真のキバナコスモスが大正時代に輸入され、現代ではチョコレートの匂いがするチョコレートコスモス等種々のコスモスが入って来ている。
花の持つ可憐さや風情が日本人の気質に合うのか、いたる所にコスモス街道が出現し、近隣の吹上町のように町おこしに使われる例も多く、代表的な日本の花となった。 和名で秋桜(アキザクラ)と呼ばれるように桜の花にも似て、これが日本人の心を捉えるのかも知れない。

種々のコスモス

原産地は熱帯アメリカ(メキシコ周辺)で、スペインに渡り、そこから世界中に広がった。
コスモスの名もスペインで付けられたとされ、ギリシャ語で調和、美しさ意味する言葉であり、名の通り、八枚の花びらで調和のとれた美しい花である。 ちなみに、英語で宇宙を意味するコスモスもやはりギリシャ語の調和、美しさを意味する言葉から来ている。
キク科の多くは短日植物で、昼の長さが短くなると花芽を形成してやがて開花するが、コスモスもそのひとつで、太陽が真上から当たる事を想定した茎と根を作り、休耕田や広い野原に向いた植物である。
その調和のとれた花の姿と日本人好みの風情で、今や、日本の秋の風物詩となった花であるが、種子の含油量が30%と多く、石鹸の材料や、又飼料としても使われる。

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