ミソハギ

ミソハギはお盆の花で、別名ボンバナ(盆花)とも呼ばれる。
地方地方でボンバナと呼ばれる花はキキョウ、オミナエシ、ヒヨドリバナ、オトギリソウ等多いが、ミソハギはその代表で、精霊花、仏様花とも言われ、お盆に欠かせない花である。
古い記録によると、祭事にこの花を飾り、汚れを払う為の禊(みそぎ)に使ったとされ、祭事や盆飾りの供物を清める意味から禊萩(ミソギハギ)となり、それが転じてミソハギになったとされる。
一方、田の畦、小川、水路の傍などの湿地に自生する事から溝萩(ミゾハギ)が転じてミソハギになったとする説もある。
ハギの名は付いているが、あまり似ておらず、又、ハギがマメ科の植物なのに対し、ミソギハギ科として一家を成している。
漢方の薬としても知られ、生薬名で千屈菜(せんくつさい)と言い、下痢止め、止血作用等に薬効があり、又、和え物、炒め物、佃煮等の食用にもなる。


6枚の花弁を持った可愛い花を付け、この花が咲き始めるともうお盆かと夏の暑さも気分的には少し和らぐ。

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