薄井裕自然写真教室友の会

シリーズ薄井裕自然写真教室

第1回 構図の基本

☆構図やアングルを考えて撮影意図を伝えよう!!

 写真の良し悪しを決定するフレーミング(写すべき対象へ向けたカメラの範囲)大切なことは、不要な要素を取り除き、作者の見せたい要素だけに絞りこむことです。
 アングル(写すべき対象へ向けたカメラの角度)を変えただけでも、作品の雰囲気や印象は大きく変わります。
 レンズの特性や撮影位置も合わせて考え、撮影意図の伝わる写真撮影を目指しましょう。
 例えば、「横構図」は広がり伝えやすく、「縦構図」は奥行きや高さを伝えやすくなります。つまり、ひとつの場面でも、縦横のフレーミングを変えるだけで、まったく印象の違う写真になります。

*作例をクリックすると拡大します!

◎縦構図、横構図の違いで、作品の印象が大きく変わる。


作例1(縦構図)

縦構図にすると、風景の高さや奥行きを強調することができる。

 また縦構図にすると、高さや奥行きが伝わりやすくなる。この特性を利用して、広角レンズで花に寄り、俯瞰気味に撮った。広々とした奥行きが強調されている。  
横構図にすると広がり感を表現することが可能となる。

 遠くの山々を背景に広角レンズで画面いっぱい写し、画面下に地上の風景を入れると、広がり感が伝わりやすくなる。
 一つの場面でも縦横のフレーミングを変えて撮影することも良いことです。 
 
        作例2(横構図)


◎被写体に対する角度が違うと、立体感が出る。

 
作例3(正面)
 正面から撮ると平面的になる

 構図作りで、立体感を出すには、真正面よりも角度をつけて撮影するとよい。
 高さ、広がり、奥行きを持たせることで、さまざまなバ
リエーションの表現ができる。
 
 
作例4(斜め)
斜めから撮ると立体感が加わる 

★次回は構図の考え方とバリエーションを学びます。

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