父の日のプレゼント

2016.06.12

少し前にノリコの家で一緒に夕食を楽しんでいたとき、テレビのコマーシャルでTOTEMのシルク・ドゥ・ソレイユをやっていました。ミクが「見たい、見たい」と絶叫したので、「一緒に行こうか」と誘いをかけました。その後、ミクが学校の修学旅行でディズニー・シーに行くなどの行事もあったため、延び延びになっていたのですが、公演が6月26日までということを知り、もう一度ノリコに声をかけたところ、「父の日のプレゼント」にすると言いだし、チケットも早々と予約購入してしまったので、結局ノリコの好意に甘えてプレゼントしてもらうこととなり、昨日(11日)に台場までノリコの車で3人で出かけました(ちなみに、私は70才になったのを機に免許証を返上しました)。
 障がい者用の座席スペースに係の人に案内されたのですが、対応が行き届いていたのに感心しました。「やはり、障がい者に優しいのは外国のだから」とはノリコの弁。ノリコとミクが夢中の日本の超有名ボーカル・グループの公演ではここまでの目配りはないのだとか。
 ミクは、出演者二人から握手されていましたが、堂々の応対ぶり。また、ミクの視線では、前の人の頭が邪魔になるので、私が「イエイエの膝に座る?」と誘いをかけても、「要らない」ときっぱり。八王子の映画館に行く以外、ミクと一緒のお出かけはもうかなり以前のことしか記憶がない私にとって、そのいずれもがミクの成長を強く印象づけられる場面でした。
 台場に行くことは私としては初めての経験でしたが、サーカスを見る前に時間があったので、「海鮮系が食べたい」というノリコの発言で、築地の海鮮食堂と銘打ったレストランに入りました。しらす丼ぶりと鶏の唐揚げが食べたいというミクの発言にしたがって注文したのですが、ミクの食べっぷりの見事なこと。確かに「築地」という名前に恥じない新鮮さ(しかも安い!)で、舌の肥えたミクのことだけはありましたよ。ちなみに、八王子に戻ってから今や定番の焼き肉屋で夕食をしたのですが、ここでもミクはノリコが心配するほどの旺盛な食欲を発揮して、私としては本当に楽しい思いの「父の日」でした。
 私は、BSプレミアムでやっている「奇跡の人」というドラマに夢中です。麻生久美子演じるヤンキー上がりの母親と生まれながら盲聾の娘をロック野郎が献身的に愛するというストーリーですが、私には、麻生久美子演じる気っぷが良いしかも人情味溢れる母親がノリコと、そしてゆっくりとしかし確実にできることを増やしていく盲聾の娘がミクと、それぞれ完全にダブってくるのです。私には珍しく、ノリコにこのドラマのことを知っているかどうか尋ね、「知らない」と答えるノリコに、「12日に最終話だから、DVDに焼いて渡すから、ミクと一緒に是非見てみて」と売り込んでいました。
 ミクの学校生活もあと半年強。ノリコの話では、卒業後に通う施設も2ヵ所ほぼ決まっているとか。学校生活をエンジョイし、その中で様々な刺激を受けて着実に成長してきたミクが、施設に通うようになって良い刺激を受け続けることになってほしいと願う私です。