楽しかった2日間

2011.10.31

 なんと、2日間続けてミクと時間を過ごす機会に恵まれました。
 29日(土)は、のりこがブログで書いているように、大学生のボランティアさんたちと一緒に高尾山に登りに出かけたミクとのりこ(のりこの誘いに、次男も一緒に出かけました)でしたが、午後になってのりこから携帯に電話が入り、「夕食、合流しない?」という誘い。実は、私は3人が出かけるときから、夕食を誘ってみようかな、なんて考えたりもしていたのですが、山登りで疲れているなら負担になるかな、と思い直して、我慢していたのでした。ですから、この誘いに一も二もなく飛びついたのでした。場所は例によって焼き肉屋さん。面白いことに、時々ミクの体も牛肉を欲するようなのです。大好きな次男(ミクはなぜか次男のことをドラゴンボールのキャラであるヤムチャと呼びます)も一緒なので、ミクはそれはそれは元気いっぱいでした。山登りの後で疲れているのでは、と懸念した私ですが、のりこと次男の話によれば、重い車いすに乗ったミク(や他の障がいのある子供たちの車いす)を大学生たちが何人かでひもで引っぱったり押したりして山頂まで登ったとのこと。ミクの体にはまったく負担がかからなかったので、ミクは元気いっぱいを保てたのだそうです。安心するやら、こういう活動に自主的に参加する今時の学生さんたちに感心するやら。ミクは、隣に座った私を相手におしゃべりしながら、もりもり食べていましたよ。
 そして昨日(30日)は、次男の発案で八王子にあるプラネタリウムで「銀河鉄道の夜」を上映しているので、ミクを連れて行ってみようという提案。ミクも行きたがっていましたが、疲れが翌日に出るようだったら無理をしない方が良い、ということでミク朝の起き方・目覚め方次第でのりこが判断するということになっていました。幸いミクの体調は万全のようで、午後からの上映に間に合うように出かけることになりました。私にとっては、プラネタリウムを見学したのは大昔に渋谷東急の屋上にあったプラネタリウムを訪れて以来ですから、数十年ぶりということでした。そもそも八王子に住んで30年以上が経つというのに、八王子にプラネタリウムがあるという事実すら、つい最近次男に教えられるまで知らなかったのです。昔訪れたおぼろげな記憶では、とにかく星々の解説だけだったと思うのですが、今はドームのスクリーンを利用して3Dの迫力以上の映像を映し出すので、それだけでも圧倒されました。ミクも楽しんでいましたよ。
 見学が終わったら久しぶりに武富ラーメンということになっていたのですが、んんおために電話すると、もう今日の分は売り切れてしまって店じまいしてしまったとのこと。他の店を、とも思ったのですが、駐車場がふさがっていたりしてダメでした。実は、プラネタリウムが終わって車に乗り込んだ直後から、ミクが「ミクの家に来る?」と私に執拗に誘いをかけてきたのです。私としては行きたい気持ちは山々ですが、翌日からはまた学校(今は朝練もあって、午前6時40分頃には起床しているんだそうです)だし、のりこが疲れていうだろうからという考慮も働いて、外食で済ませて早めに二人を家に送り届けなければ、という気持ちが先立って、ミクの甘い誘いの声には耳を貸さないでいたのです。ところが、適当なレストランが見つからない、ということで、結局家で鍋でもしようという結論になって、ミクがいちばん喜んでくれる結論に落ちついたのでした。
 私が何より感激したのは、車の中でミクが「ミクの家に来る?」という言葉を何十回も繰り返してくれたことでした。私や次男と一緒にいることをこんなにも待ち望んでいてくれるんだ、という気持ちがいたいほど伝わってきたからです。私にとっては、それだけで感謝感激雨あられでした。のりこからは「ミク離れしていないパパ」と冷やかされましたが、私の場合俗にいう「孫離れしていない祖父」という感じではないと自分では思っています。私にとっては、ミクは、私が自分なりの思想を鍛え、深める上での掛け替えのない存在なのです。ミクがいなかったならば、今の私はないのですから。ですから、ミクに感謝感謝、というのが偽りのない私の気持ちなのです。
 そういう気持ちを再確認させてもらえたとても楽しい、そして意義深い、思いがけない2日間でした。