映画「コクリコ坂から」

2011.07.18

 ミクとジブリの最新作「コクリコ坂から」を観に行ってきました。前日までは見る気満々だったミクなのですが、直前になって上さんが留守番をしに来るということを知ったとたん、「行かない」と言いだし、私は意表を突かれてしまいました。のりこの解説では、イエイエはちょくちょく会っているけれども、ナイナイとはたまにしか会えないので、一緒にいたいという気持ちになったのだろうということ。のりこは買い物をして時間をつぶすということで、その後焼き肉というおきまりの予定だったのですが、ミクはナイナイとお留守番するといって聞かず、結局「コクリコ坂」だけ一緒に見ることでミクは納得。
 とはいえ、「コクリコ坂」が始まると、ミクはすっかり見入ってしまって、すっかり満ち足りた表情でした。前日に次男が「いの一番」で観に行っており、感想を聞いたら「イマイチ」という感想だったので、やはり宮崎駿の二世だからな、という先入主も私の頭の中に入っており、期待値が高くなかったせいもあるのかも知れませんが、私には、テーマ的にも、ストーリー性においても、作品の完成度という点においても、とても納得のいくものでした。特に時間の設定が1963年(東京オリンピックの前年)ということで、私の高校生時代とそんなに時間的に離れていなかったということが余計に私の中に滲みるものがあったのかも知れません。
ミクにとっては、主人公の高校生のカップルの間の感情の流れを感じ取って、共感するものがあったのだろうと思います。ミクはどんな子に惹かれるんだろうかな、なんてぼんやり考えてもしまいました。
 ミクがナイナイとお留守番だったので、生ビールが飲みたい私とのりこだけで焼き肉屋に行って痛飲することになったのですが、最近のミクの様子をじっくりのりこから聞くことができたので、それはそれで納得の私でした。中学校生活をすっかり満喫しているミクということで、のりこもこの3年間はこのまま中学生生活を送らせてやりたいという気持ちになっているそうです。ミクが中学生生活を満喫できるだけの環境を整えるべく最善の努力をしてくれている学校側の誠意ある姿勢にのりこが安心してミクを預けられている様子を窺うことができて、私もとても嬉しい気持ちになりました。