お疲れ気味のミクとのりこ

2011.06.19

 イランに行った際のお土産と、帰ってきてすぐ届いたアマゾンからのミクのDVD(ジブリ作品の「アリエッティ」とディズニー作品のスティッチのボックスもの(3巻入り)があったので、日曜日の夕方、二人を訪れました。行く前にのりこから、その前日(18日)に友達とディズニー・シーに行って、ミクものりこも疲労がたまっているという連絡が入ったので、行くのをやめようかなとも思ったのですが、のりこが何か出前ものをとるので良いなら、というので、とにかく二人の様子も確認したく、出かけた次第です。
 会った瞬間の二人は本当に生気がなく、疲れ切った様子でした。それでもミクは、アニメ『ドラゴン・ボール』を一所懸命になって読んでいる最中で、私との挨拶もそこそこといった感じで、脇目もふらずに読んでいるのです。せっかくのDVDもちらっと見るだけで、私としては正直拍子抜けでしたが、それだけミクがアニメの文章に夢中になって読み込んでいるということなので、それはそれで納得もし、感心もしました。のりこも、私がドバイの空港の免税ショップで見つけた化粧品を喜んでくれましたので、こちらも面目を施した(?)というところです。ミクとのりこからは、ディズニー・シーでミクが「絶対にこれ」といって決めたネクタイを父の日のプレゼントとして渡してくれました。結構色・柄は渋いのですが、まったく目立たない絵柄がミッキーの顔なのです。でも、おそらく誰も気づかないぐらいの小さな絵柄なので、私はマジで大気に入り。この訪れた19日が「父の日」だということはまったく念頭になかったので、二人からプレゼントがあるとは思いもしませんでした。
 アニメに飽きたのか、一区切りがついたのか、しばらくしてミクはようやくDVDに関心を移し、早速スティッチを見始めていましたっけ。楽しそうに画面に見入るミクの表情はいつものことながら実に豊かでした。最近会うたびにますます感じるのですが、ミクがとても美しい顔立ちになっているのです。いつ頃からこういう顔立ちになってきたのかよく分からないのですが、とにかく以前の子どもとしてのかわいらしさという形容ではもはや収まりきらない、正に少女としての美しさです。思わず携帯のカメラで何枚も写真を撮ってしまいました。
 ミクはDVDを見る中で、また、のりこは私と話をしている中で、だんだんと顔に生気を取り戻してくれたのでホッとしました。でもミクは、最近はDVDを見る時間もかなり自分でコントロールできるようになっているんだとか。これまでのところ、遅刻は2回止まり(ただし、小学校に入りたての時も最初は頑張っていたそうで、問題は2学期になってからも続くかどうかだ、とのりこは油断はしていませんでした。)で、ミク自身がさっさとベッドに行く習慣になっているそうです。自立心、自主心がすごく伸びているとはのりこ自身が半分驚きながら私に話してくれたことでした。
 7月1日付で出版になる『ヒロシマと広島』もおそるおそる一冊のりこに渡しました。この本は、ミクのことを書かなくては成り立たないほどに、ミクが重要な要素になっている本なのですが、私は事前にのりこの了承もとっていなかったのです。そういう意味で、のりこに叱られたり、文句を言われたらどう謝ろうか、と内心冷や汗ものだったのです。幸いにものりこはさほど気分を害したという表情でもなかったので、私としては肩の荷が下りたような安堵感を味わいました。もちろん、内容的には自信(?)があるので、のりこも読んでくれさえすれば納得してくれるだろうとは確信しています。
 私のいる間中、ミクはアニメを読んだり、DVDに見入ったりで、ほとんど会話らしい会話を交わしませんでしたが、DVDを見終わったときの満足そうな表情は以前の元気いっぱいのミクそのものでしたので、私も安心して「バイバイ」を言うことができました。