ミク、中学校に入学です!!

2011.04.07

 ミクの中学校入学式に保護者でもないのに、図々しく参列してきました。しかし、私の早とちりが災いして大失敗でした。
 つまずきのもとは、校門を入ってすぐ案内役の在校生から新入生のクラスごとの名簿を受け取ったのですが、そこにミクの入るべき特別支援クラスが載っておらず、したがってミクの名前がなかったのです。一瞬、頭の中が真っ白になりましたが、そこは気を取り直して受付へ。クラスごとになっているのですが、またもやミクのクラスは案内がない!おずおずと尋ねると、ミクたちのクラスの別の紙が取り出されてようやく会場へ、ということになりました。いやな気持ちになって、しかしとにかく着席したのです。しかも、新入生入場のトップを務めたのがミクたちのクラスでした。そのことに気づいた時には、ミクたちはすでに最前列の席の方に移動してしまっていました。シャッター・チャンスを逃してしまったのです。小さいミクを認めたのは、着席する寸前の瞬間だけ。
 挽回を狙った私が着目したのは、式次第に書いてあった新入生点呼の機会。もちろん、大きな他の新入生に遮られますから、ミクを写すことはできませんが、せめてミクが返事する声でも収めておこうと待機したのです(今時のコンデジは動画撮影機能も標準装備なんです。)。ところがです。1組、2組、3組、4組の順番で点呼が終わると、そのまま終わり。特別支援クラスの子たちについては点呼がなかったのです。私は本当にパニクりました。これは明らかに差別だ、と思ってしまいました。本当にうちひしがれて家に戻りました。このような学校でミクはやっていけるのだろうか等々、悪い考えだけが募ってしまいました。
 悶々としているところにのりこから「今家に帰った。疲れた-」というメール。飛びつく思いで以上のことを返信メールで伝えたのはいうまでもありません。ところが、のりこからすぐに携帯に電話が入って、すべては私の思い過ごしであったことが分かりました。確かに、名簿にミクのクラスは入っていなかったのですが、学校側はすぐに気づいて訂正版を出したそうです。のりこたちにもお詫びと訂正の説明があったとのこと。また、ミクの名前が呼ばれなかったと私は思い込んでいましたが、普通級の一員として名前が呼ばれ、ミクは大きな声でしっかり「ハイ」と返事したよ、とのりこから指摘されました。なんでもミクが交流することになっているクラスの中で呼ばれたのだとか。そんなことをつゆ知らぬ私は、普通級の点呼の際は上の空で、ミクが呼ばれたことに気がつかなかったということでした。
 私には多くの欠陥がありますが、思い込みをすると他のことがよく見えなくなる、というのがもっとも大きな欠陥だという自覚症状はあるのです。ミクの入学式という最も大切な時にこの重大欠陥が自己主張をしてしまったというお粗末でした。結局、小学校の卒業式と同じく、自分でも訳の分からないままに物事が終わってしまいました。

 「疲れた~」を電話で連発するのりこが気になったのと、入学式を終えたミクがどんな様子かを見たかったのとが一緒になって、午後、ビールを陣中見舞いにして二人の様子を見に出かけました。のりこは本当に疲れ切ったという様子でしたし、ミクは「私は中学生だからね-」などと威張っていましたが、やはり疲れから元気がない様子でしたので、私には珍しく1時間そこそこで引き上げました。たった今、またのりこからメールが入り、ミクはなんと7時前に自分から「もう寝る」といって、大好きなDVDも見ないでベッドに入り込んでしまったとのことです。ミクにとってもとても緊張した一日だったのでしょう。幸い明日は金曜日、週末には二人がリラックスできると良いのですが。